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現在、蒸留所を率いるのは、マスターディスティラー(蒸留責任者)のデニス・マルコム氏。3代続くウイスキー職人の家に生まれ、なんと彼の祖父は“ザ・メジャー”の元で働き、父もグレングラントに勤めたという。1961年に15歳の若さで蒸留所でのキャリアをスタートさせたデニス氏は今なお現役。スコットランドでも最長の経歴を誇るディスティラーでもある。

左から、「グレングラント アルボラリス」(2750円)、「グレングラント 10年」(4400円)、「グレングラント 12年」(6600円)、「グレングラント 15年」(1万1000円)、「グレングラント 18年」(2万2000円)
左から、「グレングラント アルボラリス」(2750円)、「グレングラント 10年」(4400円)、「グレングラント 12年」(6600円)、「グレングラント 15年」(1万1000円)、「グレングラント 18年」(2万2000円)

さて、個性豊かなグレングラントのウイスキーのラインアップを見ていくことにしよう。ラテン語で木漏れ日を意味する「アルボラリス」は蒸留所設立180周年を記念してリリースされた。熟成にはシェリー樽とバーボン樽が用いられているため、甘く、フルーティーな味わいが特徴だ。テイスティングではこちらをハイボールでいただいたが、非常にまろやかで優しい飲み口の印象を与えてくれた。

「グレングラント 10年」は蒸留所に隣接する広大なビクトリアンガーデンから想を得たもの。果樹園や植物園といった要素を再現すべく、フローラルでフルーティーなニュアンスを感じさせる仕上がりだ。ストレートとオンザロックの2種の飲み方を試したが、ミディアムボディな味わいで、バタースコッチのようなニュアンスも感じられた。

「グレングラント 12年」は10年からさらに熟成が進み、フルーティーさが一層濃く、深く現れている。そして、グレングラントのスタイルである、ソフト、フルーティー、ナッティーという要素を表現しつつ、これまでにない製法で凝縮感と芳醇なニュアンスをまとった「グレングラント 15年」。こちらはストレートと常温の水で1対1に割るトワイスアップでいただいたが、まろやかな味わいの中に、ハチミツやスパイス、バニラやアプリコットジャムといった要素が現れていたのが印象的だった。

そして、円熟した「グレングラント 18年」。キャラメルやドライフルーツ、バニラといった味わいがあり、飲んだ後の余韻も非常に長い。こちらは、ストレートで飲み始め、少しずつ加水していくスタイルで味わった。

ストレートなのかオンザロックなのか、はたまた水割りか、飲み方によって味わいや香りの立ち上り方が変わってくるのが、ウイスキーの魅力でもある。ウイスキーがもつ個性に寄り添いながらも、思い思いの飲み方で楽しむのが一番というのを改めて感じさせられた。

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