伝統とエレガンスをまとったシングルモルト「グレングラント」を知っているか?

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伝統とエレガンスをまとったシングルモルト「グレングラント」を知っているか?

単一の蒸留所で、同じ大麦麦芽、同じ酵母、同じ水を原料として使っているにもかかわらず、なぜ異なる味わいが生まれるのか――。シングルモルトウイスキーのそうした奥深い味わいが完成するまでの工程は実にミステリアスだ。今回、スコットランド・スペイサイド地区で1840年に誕生した「グレングラント」蒸留所のウイスキーをテイスティング。彼らのウイスキーを通じて、その味わいの謎とウイスキーの楽しみ方に迫った。

蒸留所創設当時からのあくなき探求心の炎をともし続ける

スペイサイド地区ローゼスに位置する「グレングラント」蒸留所。1840年にジェイムズとジョンのグラント兄弟によって設立され、ゲール語で谷を意味する「GLEN」と兄弟の名がその名の由来となっている。そして、グレングラント蒸留所のウイスキー造りの基礎を築いたのは、二代目にあたる“ザ・メジャー”グラントだった。

彼は蒸留用のヘッドの長いスレンダーなポットスチルと精留器を開発し、それによって、デリケートでフルーティーな味わいを生み出すことに成功したのだ。現在でも製造からボトリングまで、すべての工程を蒸留所内で行っており、実はそうした蒸留所は同地区では唯一ここだけという貴重な存在でもあるのだ。

冒頭にも述べた、「同じ蒸留所で、同じ原料を使っているにもかかわらず、なぜ、味わいの異なるウイスキーが誕生するのか」という疑問についてだが、グレングラントのブランドアンバサダーを務める小川尚人氏は以下のように解説する。

「ウイスキーの個性を形作る要素は3つあります。一つは熟成期間、二つ目が樽。そして三つ目がボトリング時のアルコール度数、すなわち原酒と水の配合割合になります。グレングラントで使用する樽は、もともとバーボン用、シェリー用に使われたものなど、いくつかあります。そうした個性を組み合わせることによって、香りや味わいに変化が生まれてくるのです」(小川さん)。

2024

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