独自の世界観が広がるインテリア
パワートレインは、フロントに定評のある1.6リッターガソリンターボエンジンを搭載し、前後アクスルに2基の電動モーターを組み合わせている。容量13.2kWhの走行用リチウムイオンバッテリーをリアシート下に格納。システム総合出力は300ps/520Nmと基本構成は同グループのプジョー 3008GTハイブリッド4と同一のもの。一充電あたりのEV走行可能距離は、車両重量の違いによりプジョーよりは短くなるが、56km(WLTCモード)と、日常の買い物などはほぼBEVとして使用することが可能だ。
ボディサイズは、全長4590mm×全幅1895mm×全高1635mm、ホイールベース2730mmと、内燃エンジンモデルと同寸。車両重量は1940kgとエンジン車に比べて約370kgも増加しているが、低重心化、前後重量配分の適正化によって重さを感じさせることなく機敏に走る。また居住空間なども犠牲になっておらず基本は内燃エンジン仕様と変わらない。
インテリアには、DSオートモビル独自の世界観が広がっている。ダッシュパネルにはひし形のステッチが施されたレザーを用いており、メーターやモニターのグラフィックなどにもひし形のモチーフを取り入れている。これらは、1920年代にフランスで生まれたアール・デコ様式をオマージュしたものという。
センターコンソール中央に配された8インチのタッチスクリーンにも、ひし形に掘り込まれたボリュームダイヤルなどが備わり、スクリーンの上部にはフランスのラグジュアリーウォッチブランド、B.R.M製のアナログ時計が配されている。