内燃式エンジンに未来がある証拠かもしれない
つまり、Aurobayは次世代の内燃式エンジン、トランスミッション、ハイブリッドシステムを含むパワートレインソリューションの“独立系”グローバルサプライヤーになる、ということ。ボルボカーズはいち早く電気自動車メーカーへと姿を変えるものの、まだまだ内燃式エンジンに未来はある、と解釈したくなる…。
内燃式エンジン部門の切り離しは、ボルボカーズにとってはバランスシートのスリム化や株式公開に向けた動き、という側面もあろう。と同時に、ジーリーホールディング・グループにとっては、効率的に優秀な内燃式エンジンやハイブリッド技術へのアクセスができることを意味する。当然、Aurobayがいずれ株式公開する可能性だって、ゼロではない。
2030年以降、ハイブリッドモデルすら販売しなくなるボルボカーズだが、電気自動車用のモーターの生産もAurobayが担う、と返答があったのには驚いた。もしかしてボルボカーズは、ファブレス経営(開発はするが工場は持たない)を目指しているのだろうか?
文=古賀貴司 写真=Volvo Car Corporation 編集=iconic