実はエンジニアも出資者も“有名人”
環境コンシャスな富裕層で、リセールバリューを気にすることなく差別化を望む需要は相当あると思われる。しかし、“超高級エレクトリック・レストモッドだけで会社が成り立つのだろうか…”と思っていたら、気になるプレスリリースが発表された。
なんでもLunaz Design(クラシックカーのエレクトリック・レストモッドを施す部門)は、Lunaz Applied Technologies(再生資源回収車のEV化を施す会社)、Lunaz Powertrain(同社開発のモジュラー電動パワートレインのOEM供給)の3社で構成されているLunaz Groupの一員であるに過ぎなかった。
今後、Lunaz Applied Technologiesによる再生資源回収車(要はゴミ収集車)のEV化で稼ごうとしていることが明らかにされた。そして、EV化への流れが来そうなイギリスやヨーロッパでは、モジュラー電動パワートレインのOEM供給への商機も高まるだろう。
このプレスリリースで一番驚いたのは、Lunaz Groupの株式10%をデビッド・ベッカムが取得した、と発表されたことだ。これまでクルマ好きの間でひそかに話題になっていたLunazだが、これを機にいっきに知名度を上げることになった。なお、Lunaz Groupはイギリスの一般紙、Daily Telegraph社の社主であるバークレー兄弟、不動産長者のリューベン家、アレキサンダー・デラルなども出資している。
ちょっとマニアックな情報かもしれないが、Lunaz Designは元ルノーF1チームのテクニカル・ディレクター、ジョン・ヒルトンが率いており、同社のテクニカル・ディレクターには元プロドライブ(イギリス名門のレースエンジニア集団)出身のエンジニア、ジョー・ヒルが就任している。
出資者の面々も、エンジニアの面々も煌びやかなLunaz Group。イギリスだけでなくヨーロッパにおけるEVシーンで、どう活躍していくのか気になるところだ。
文=古賀貴司 写真=Lunaz Design 編集=iconic






