プラグインハイブリッドもラインナップ

新世代ラインナップ第1弾となる新型308は、2014年に欧州COTY(カーオブザイヤー)を獲った現行世代の成功に続くべきモデルとして、全方位的にスキなく煮詰められた様子がうかがえる。シャープで躍動的な外観は、LEDマトリクスライトや放射状モチーフのグリルによって、エッジ感のある顔つきとなり、全体としてもCD値0.28という優れた空力を実現。サイズは全長4367×全幅1852×全高1441mmと、現行モデルより約11㎝長く、5cmほどワイドで、2cm低い。ホイールベースも55mm延びて2675㎜となり、後席スペースを拡げつつPHEVのバッテリーを積むスペースも確保した。要は拳半分ほど縦横に伸びつつ指一本分ほど低くなったことで、走りの効率の高さと快適の質を増す方向といえる。

内装についても、ミニマルで先鋭的な造形にまとめられている。シフトレバーは指先で操作するスライドセレクタ式となり、センターコンソールにかけては物理的なトグルボタンと「バーチャルi-toggle」と呼ばれるショートカットキーという、2列の異なるボタン列が目を引く。まさしく指先でスイスイと触れてはなぞるような、力要らずのオペレーションや使い勝手といえる。
また運転支援機能についても前のめりでストップ&ゴー機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロールやレーンキープアシスト、さらにセミオートマチックのレーンチェンジが備わっている。市街地から高速道路までシームレスな半自動運転環境を目指している様子だ。
パワートレインは、PHEVとガソリン、ディーゼルの3本立て。PHEVは「HYBRID 225 e-EAT8」と「HYBRID 180 e-EAT8」の2仕様で、いずれも直4の1.6リッターターボのガソリンエンジンと電気モーターによるFFで、12.4kWhのバッテリー容量は共通。システム総計225ps/360Nmと同180ps/360Nmで、EVモードでの航続距離は約60㎞と発表されている。純ガソリン仕様は直3の1.2リッターターボで110psと130psの2仕様で、ディーゼルは直4の1.5リッターの130ps仕様。いずれも8速AT、本国では6速MTも選べる。プジョーは近年、「パワー・オブ・チョイス」を掲げ、パワーユニットと電動化の選択肢は用意するが、選択はユーザーに任せるとしており、日本市場でも3種類とも選べることが期待される。
2020年は欧州Bセグメントという、トヨタ ヤリスやホンダ フィット、プジョー 208やルノー ルーテシアといった、ひとまわり小さなスモールハッチバックの当たり年だったが、今年は先行して上陸したVWゴルフ8を皮切りに、プジョー308が加わる欧州Cセグメントが熱いことになりそうだ。
文/南陽一浩 写真/グループPSAジャパン 編集/iconic