この機構が凄い!
Point 1
最小限のフレームで支える
地板もブリッジも、パーツが支えられるギリギリまで絞ったフレームとすることで、豊かな透明感を生み出した。各フレームはアーチ状になっていて、十分な強度が与えられている。トゥールビヨンを支えるフレームは、両面のアーチで大きな楕円の空間を得た。
Point 2
テンプをオフセット
フランク ミュラーは、これまでトゥールビヨンの伝統にならい、キャリッジとテンプとを同軸としてきた。それをY型ケージを採用し、偏心させてテンプに旋回軌道を描かせた。大型のテンワは、毎秒5振動のロービートでゆったりと時を刻み、公転する。
Point 3
リングの内側に歯を切った形状
天真をオフセットしたことでキャリッジに重なる固定歯車が表に姿を見せたため、リング型に仕立てた。脱進機がリングの内側に来るので、トゥールビヨンの高さも抑えられる。リング型の歯車は、外側に設けた突起で裏蓋側のブリッジに固定されている。