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ワインディングもリラックスしてステアリングを握っていられる

Z4 sDrive20i
sDrive20iは廉価モデルのスタンダード(580万円)、パーキングアシストやACCなどを備えたスポーツ(630万円)、さらにエアロパーツやMスポーツ・サスペンションなどを備えたMスポーツ(682万円)をラインナップ。

実際に試乗すると、sDrive20iは思いがけず迫力ある走りを披露してくれた。

箱根のワインディングロードでは、10%を超す上り勾配であることが信じられないくらい豪快な加速を示してくれたうえ、レスポンスも極めて良好でコーナリング中の微妙なアクセルワークにもしっかりと追随してくれる。しかも、回転フィールが4気筒とは思えないほど滑らかで、パワー的にもフィーリング的にも物足りないとはまるで思わなかった。

いっぽうの足回りは、率直にいってM40iよりもsDrive20iのほうが好ましいと思うシーンが多かった。

まず、市街地ではサスペンションがしなやかにストロークして、とても滑らかな乗り心地が味わえる。段差の乗り越えでは軽いゴツゴツ感が伝わってくるけれど、頑丈なボディがその振動をすぐに抑え込んでくれるので不快な感じはまるでしない。硬いけれど良質。そんな乗り心地だ。

Z4 sDrive20i
sDrive20iのボディサイズは全長4335×全幅1865×全高1305mm、ホイールベース2470mm。

足回りのしなやかさはワインディングロードでも好印象を生み出してくれた。M40iはソリッドな足回りゆえに、路面が波打っているとそれにあわせてステアリングが左右にとられる傾向があった。これはこれで、BMWのスポーツモデルに乗り慣れているドライバーをニヤッとさせるポイントなのかもしれないが、ワインディングロードをさらーっと流したい私のような人にとってはせわしなくていけない。ところが、このsDrive20iだったら多少荒れた路面でも何ごともなかったかのようにやり過ごす懐の深さがある。おかげでワインディングロードもリラックスしてステアリングを握っていられる。この点が、私にはsDrive20iとM40iの決定的な違いに思われた。

ただし、限界的なコーナリングに近づくと、sDrive20iでもステアリングを軽く左右にとられるようになるので要注意。もっとも、その程度はごく軽いし、そもそも根っからの走り屋でもない限りそこまでペースを上げることもないだろうから、そんな心配をする必要もないだろう。

つまり、Z4 sDrive20iは市街地からワインディングロードまで、さらーっと気持ちよく走るのが得意なオープン2シーターなのである。おまけに価格はM40iより173万円も安い682万円。Z4を軽やかに走らせたいアナタにおすすめの1台である。

文/大谷達也 写真/茂呂幸正 編集/iconic

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<p>Mスポーツにはコーナリング時の安定性を高めるMスポーツ・ディファレンシャルを装着。オプションで電子制御ダンパーを備えたアダプティブMスポーツ・サスペンションも用意された。</p>

Mスポーツにはコーナリング時の安定性を高めるMスポーツ・ディファレンシャルを装着。オプションで電子制御ダンパーを備えたアダプティブMスポーツ・サスペンションも用意された。

<p>ブラックのソフトトップは、走行中でも時速50km以下であれば、約10秒で開閉可能。</p>

ブラックのソフトトップは、走行中でも時速50km以下であれば、約10秒で開閉可能。

<p>アイドリングストップ機能やブレーキ・エネルギー回生システムなども備え、WLTCモード燃費を12.6km/Lとした。</p>

アイドリングストップ機能やブレーキ・エネルギー回生システムなども備え、WLTCモード燃費を12.6km/Lとした。

<p>AI音声会話システム(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)や、音声入力システム(スピーチコントロール)を標準化。スマホのワイヤレスチャージングも可能となっている。</p>

AI音声会話システム(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)や、音声入力システム(スピーチコントロール)を標準化。スマホのワイヤレスチャージングも可能となっている。

<p>インテリアにはマットアルミ加工が施されたトリムが用いられた。トランスミッションは8ATのみとなる。</p>

インテリアにはマットアルミ加工が施されたトリムが用いられた。トランスミッションは8ATのみとなる。

<p>メーターパネルには10.25インチのデジタルメーターを採用、ナビなどの各種情報も表示可能に。</p>

メーターパネルには10.25インチのデジタルメーターを採用、ナビなどの各種情報も表示可能に。

<p>レザーシートを標準で採用。Mスポーツにはブルーのステッチの入った、レザーとアルカンターラのコンビシートが装着された。</p>

レザーシートを標準で採用。Mスポーツにはブルーのステッチの入った、レザーとアルカンターラのコンビシートが装着された。

<p>ソフトトップの開閉にかかわらず、ラゲージ容量は281リッターを確保した。</p>

ソフトトップの開閉にかかわらず、ラゲージ容量は281リッターを確保した。

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