お仕事は職人とセールスの両方をこなしているとお聞きしました。
最初は職人として作るだけだったんです。それが3年目あたりから接客も行うようになりました。最初は作るほうが向いていると自分で思っていて、正直に言うと接客は好きではありませんでした。ところが、いまは販売や接客が楽しくて。接客を大切にしたいと思えるようになり、セールスの比重が大きくなりました。販売をする楽しさはお客様から教わったんです。
心境の変化のきっかけが気になります。
気持ちが変わったのは接客を始めて1、2年くらいの頃。採寸や接客と、作る作業は違います。接客の場では、私が縫ったものでなくても、コルウで作られた洋服がどのようにお客様に着られているのかを直接見ることができます。「うまく作りたい」ことと「着てかっこいいものを作りたい」ことは別。お客様にどんな提案がいいのか? なにを求められているのか? コーディネイトや生地選びをお手伝いしながらご要望を聞き取っていく作業です。たとえば、ネイビーといっても色あいはひとつひとつ異なります。そうしたご要望を予測しながら、作り上げる作業なんです。これが楽しいとわかりました。
<MEN’S EX 豆知識>
店名のCOL(コルウ)って、どういう意味?
ファッション通でも、意外と知らない人の多い、店名の由来。齋藤さんによると”color(色)とcollar(襟)の頭文字を取った造語”とのこと。
今回は、トランクショーで東京へこられたそうですね。
そうなんです。店から任されて、新たなメニュー「スミズーラ」をスタートさせました。私にとってはとても重要な企画です。今回は、その初となる受注会。初回にもかかわらず、スケジュールが埋まる反響をいただきました。
それは気になります。特徴を教えてください。
名称は「スミズーラ」ですが、いわゆるパターンオーダーのことで、日本国内の非常に優れた工場で製作します。新作デザインは完全オリジナルで、我々が目指す快適な着心地と普遍的なバランスが特徴です。イタリア式やフランス風といったことではなく、どんな方にもどこの国に行っても着ていただけるグローバルさを意識してデザインをしました。シンプルなデザインだからこそ、細部にまでこだわり抜いて世界に通用するスタイルを提案したいと思っています。
コルウの新メニュー、スミズーラのポイントは?
実際にサンプルを手に齋藤さんに説明してもらった特徴をご紹介しよう。
「齋藤さんに聞いたポイント」
・肩は丸みのあるナチュラルなライン
・前肩を計算してイセを入れている肩付け
・肩はパットが薄く、軽快なつくりになっている
・イセ量が多く腕が動かしやすい袖付け
・フロントに自然につながるラペルのラインと綺麗なロール
・ナチュラルなゴージのカーブ
・アイロンワークによって綺麗に首に吸いつく上襟
・オリジナルの毛芯・バス芯を使用
・軽い着心地と端正な雰囲気を兼ね備えた仕立て
スミズーラは生地選びとサイズゲージを用いたフィッティングにより、体型に合わせた補正を加えて完成。
価格/スーツ12万6000円〜、ジャケット9万2000円〜、パンツ4万5000円~、コート15万円~(すべて税別)。納期は約1か月半となっている。






