大事な人を迎えるなら2列目シートへ
室内に乗り込むと、フロントにはメルセデスのファンにとってはお馴染みの光景が広がる。2枚の大型ディスプレイを並べて1枚のガラスカバー内に収めたワイドスクリーンコクピットは、室内のワイド感を一層強調している。もちろん「ハイ、メルセデス」のコマンドで起動する自然対話式音声認識を用いたインフォテインメントシステムのMBUXも標準で装備される。
フロントウインドウの先のボンネットには2本のパワードームが隆起していて、力強さをアピール。視線の高さも相まって、まさに大型プレミアムSUVに求めたい非常に高い安心感が得られるのだ。
2列目シートにはスライド位置を一番前にしても、まだ余裕で足が組めるほどのスペースが充てられているにもかかわらず、何とそこから87mmも後方に下げることができる。これは先代に較べてホイールベースを60mm伸ばした恩恵。大事な人を迎え入れるならば、迷わずここだろう。
そして3列目も、緊急用などではなく大人2名が長い時間を過ごして窮屈さを感じずに済むだけの広さが確保されている。実際、設計上も身長194cmまで対応できるようになっているとのことだ。
ラゲッジスペースの容量は、全席使用時でも355リッター。3列目シートバックを倒せばゴルフバッグ4セットを飲み込み、更に2列目までフラットにすれば最大2400リッターものスペースを生み出すことができる。しかもこの2列目、3列目のシートはすべて電動だから、スイッチを押すだけで多彩なアレンジを至極簡単に行なうことができるのである。