「ヴィットピレン」との大きな違いは、操作系がアップタイプのバーハンドルとなっていること。そして、ホイールはスポークタイプとなり、よりクラシカルな雰囲気を高める。装着されるタイヤが、オフロードマシンを思わせる大きめのブロックタイプとなっている点もユニークだ。ただ、このタイヤはオフロード走行を目的としたものではなく、ヨーロッパの街中にある石畳や荒れた舗装に対応したもの。あくまでも、シティタイプのモデルに位置づけられている。

373ccの単気筒エンジンに、鋼管トレリスフレームという車体構成を見て、何か感づいた人は鋭い。実はこのマシン、以前に紹介したKTMの「390DUKE」と外装デザイン以外の基本設計が共通なのだ。ハスクバーナは現在、KTMグループの一角を担っている。それもあって、「390DUKE」と「スヴァルトピレン401」(「ヴィットピレン401」も)はパワーユニットやフレーム、足回りなどを共有するいわば双子モデルといえる関係だ。ただし、この2台を並べてみると、両者のキャラクターはかなり異なる。派手なカラーリングに個性的なフロントフェイスの「390DUKE」に対して、「スヴァルトピレン401」は丸目のLEDライトにシックなカラーリングで大人の落ち着きを感じさせる。

