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ミッドシップならではの前後重量配分

アルピーヌ「A110S」の走行モードボタン
ステアリングには走行モードをノーマル/スポーツ/トラックの3つに変更できるSPORTボタンが備わる。

通常であればグローブボックスとなる助手席前方にスロットがある。そこにカードキーをさしこんでからスターターボタンを押すとエンジンが始動する。ベース車より少々野太い音が聞こえてくる。正直にいうと最初に試乗したベース車では少しもの足りなく感じたエンジンのフィーリングやパワー感が改善されていた。高まる音につられてどんどんアクセルを踏みたい衝動にかられる。ステアリングに備わるSPORTボタンをおせば、ドライブモードを「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3つから選択できる。スポーツモードにすればよりレスポンスが高まり、トラックモードではESC(横滑り防止装置)をオフにすることも可能になる。

シャシースポールの効果もあって、ベース車に比べてロール量が少なくベース車とくらべると安定感が増している。ベース車のほうが軽快感があっていいという声もあるようだが、実際の車両重量はベースもこのSもまったく同じ1110kgというから驚く。前後重量配分は前軸重が480kg、後軸重が630kgで、43:57とまさにミッドシップカーならではのバランスで、ここにも走ることへの飽くなきこだわりが見てとれる。

ちなみに同じミッドシップのポルシェケイマンSの車両重量は1460kgで最高出力は350ps。FRのスープラ(RZ)は387psもあるけれど、車重は1530kgにもなる。対してこのA110Sは300psに満たないけれどわずか1110kg。乗って楽しいし、燃費だってよくなる。スポーツカーにとって軽さは命なのだと、教えてくれる。



文/藤野太一 写真/柳田由人 編集/iconic

<p>ボディサイズは全長4205×全幅1800×全高1250mm、ホイールベース2420mm。価格は899万円(注文生産のボディカラー、グリトネール マットは939万円)。</p>

ボディサイズは全長4205×全幅1800×全高1250mm、ホイールベース2420mm。価格は899万円(注文生産のボディカラー、グリトネール マットは939万円)。

<p>シート後方のリアミッドにエンジンを搭載し後輪を駆動させる。パワーウェイトレシオは3.8kg/ps、0-100km/h加速は4.4秒となる。</p>

シート後方のリアミッドにエンジンを搭載し後輪を駆動させる。パワーウェイトレシオは3.8kg/ps、0-100km/h加速は4.4秒となる。

<p>専用色のホイールに、オレンジに塗られたブレンボ製ブレーキキャリパーが目を引く。</p>

専用色のホイールに、オレンジに塗られたブレンボ製ブレーキキャリパーが目を引く。

<p>フローーティングデザインのセンターコンソール。ミッションはベースモデル同様に7速DCT。</p>

フローーティングデザインのセンターコンソール。ミッションはベースモデル同様に7速DCT。

<p>サイドシルの高さを抑え乗降性を高められた。サベルト製軽量モノコックバケットシートを装着する。</p>

サイドシルの高さを抑え乗降性を高められた。サベルト製軽量モノコックバケットシートを装着する。

<p>ボンネットを開けると、容量100リッターのフロントラゲージルームが現れる。</p>

ボンネットを開けると、容量100リッターのフロントラゲージルームが現れる。

<p>リアラゲージルームは容量を96リッター確保した。</p>

リアラゲージルームは容量を96リッター確保した。

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