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“フロントミッドシップ”は伊達じゃない

アストンマーティン ヴァンテージ
ボディサイズは全長4465×全幅1949×全高1273mm、ホイールベース2704mm。価格は2056万9000円。

ボディサイズは、全長4465mmとコンパクトかつ、全幅1942mm、全高1273mmと、ワイド&ローな、まるで絵に描いたようなスポーツカーのプロポーションだ。ボディ骨格はアストンが得意とするアルミ押し出し材を接着してスペースフレームを構成するタイプで、ホイールベースは2704mmと DB11比で100mm短縮して2シーター用に仕立てている。

エクステリアデザインは、ボンネット上に切り欠きがないこともあって、抑揚なく見えるが実際には非常に凝った造形をしている。くびれたボディサイドや大きく張り出した筋肉質なリアフェンダー、そしてうねりのあるリアまわりなど、まるでクリーチャー(生物)のようだ。モダンでエレガントかつアグレッシブな近年のアストンマーティンデザインの最先端をいくものだ。

インテリアデザインもまたクリーチャーのようだ。フラットボトムデザインのステアリングホイールをはじめ、肉厚なシートやドアの内張りなども直線がなく、複雑な造形が用いられている。センターコンソールにはアストンではおなじみのクリスタル製エンジンスタートボタンをはじめ、さまざまなボタンを配置。ナビゲーションやタッチパッドなどのインフォテインメント系はメルセデス譲りのものが採用されている。

アストンマーティン ヴァンテージのエンジン
“アストンマーティンらしい”改良が加えられたV8ツインターボ。8速ATはZF製となる。

エンジンはメルセデスAMG GT譲りの4リッターV8ツインターボをフロントミッドシップに搭載する。ボンネットを開くと限りなく乗員空間に近いバルクヘッド付近に配置されていることがわかる。トランスミッションは8速ATで、デフと一体化して後部に配置するトランスアクスル方式を採用する。車検証をみても、フロント850kg、リア880kgで49:51と限りなく理想的な重量配分を実現しており、“フロントミッドシップ”という謳い文句が伊達でないことがわかる。

<p>ブランド初となる電子制御式のリアディファレンシャルを搭載した。減衰力を3モードから選択できるアダプティブダンピングシステムも備える。</p>

ブランド初となる電子制御式のリアディファレンシャルを搭載した。減衰力を3モードから選択できるアダプティブダンピングシステムも備える。

<p>新世代の接着式アルミニウム構造をさらに進化させたシャシーを採用する。ヴァンテージのために約70%が新設計されている。</p>

新世代の接着式アルミニウム構造をさらに進化させたシャシーを採用する。ヴァンテージのために約70%が新設計されている。

<p>フロントのホイールアーチ内の空気圧上昇を防ぐサイド・ジルが特徴的。空力性能も従来から大幅に向上しているという。</p>

フロントのホイールアーチ内の空気圧上昇を防ぐサイド・ジルが特徴的。空力性能も従来から大幅に向上しているという。

<p>インテリアはアストンマーティンらしさを踏襲しつつ、よりスポーティで新しいデザインに。デジタルの単眼式メーターを採用。左右には各種情報を表示するディスプレイを備えている。</p>

インテリアはアストンマーティンらしさを踏襲しつつ、よりスポーティで新しいデザインに。デジタルの単眼式メーターを採用。左右には各種情報を表示するディスプレイを備えている。

<p>インフォテインメントシステムの操作部をはじめ、メルセデス・ベンツ由来のパーツが採用されている。</p>

インフォテインメントシステムの操作部をはじめ、メルセデス・ベンツ由来のパーツが採用されている。

<p>シートはスポーツを標準に、サイドの張り出したスポーツプラスも用意されている。ちなみにラゲージ容量は350リッター。</p>

シートはスポーツを標準に、サイドの張り出したスポーツプラスも用意されている。ちなみにラゲージ容量は350リッター。

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