昼はしっぽり加賀料理をいただく


さすがにパン2つの朝飯では、腹が減る。ということで、金沢の名所のひとつでもある、ひがし茶屋街にある「十月亭」へ。ミシュランの星2つを獲得した「銭屋」が監修する料理を気軽にいただけるこちら。建物は昔ながらの御茶屋を改装したそうで、これまた風情がある。

すっかり身体が冷えたので、まずは米のうま味が最高に味わえる「加賀鳶 純米 吟醸」で胃の腑を温める。突き出しのねっとりとした胡麻豆腐とよく合う。次に出てきたのが煮麺。カツオだしが身体の中からも温めてくれ、白胡椒とピンクペッパーのスパイシーさもいい。

目に麗しい籠盛りが到着。焼き物はブリ、北陸の冬の味だ。加賀野菜の金時草(きんじそう)にはアントシアニンが含まれていて、赤いのが特徴だ。湯葉、加賀レンコン、ナス、椎茸、里芋と煮物が美しく盛られている。味つけは基本やや甘めな印象。醤油が甘いからか?

そして加賀料理といえばやはり、とろみのついた「治部煮」。鴨とだんごの他に米粉の入ったすだれ麩はもちもちとして口の中をくすぐる。山桃シロップ漬けで口の中をサッパリとさせ、至福のランチを堪能した。