日本の雪山を愛してやまない2人が語る大人ならではの過ごし方
実は世界屈指の良質な雪が積もる日本。ウインターリゾートにおける日本の現状と課題を、十代から共に雪山で過ごし、大人になってもなお日本、そして世界の雪山での過ごし方を提案し続けている2人に語ってもらった。
プロスキーヤー
佐々木 明さん Akira Sasaki
1981年、北海道生まれ。大学在学中にアルペンスキーでソルトレイクシティオリンピックに出場し、以降4大会で日本代表選手に。現在はプロスキーヤーにして、アルペン日本代表国内強化ヘッドコーチ。今年、自然の大切さを説く自主制作映画を公開予定。
俳優
田村幸士さん Koji Tamura
1977年、東京都生まれ。高校生の時にアルペンスキーに出会う。現在は俳優として活躍すると共に、スキー場でのイベント監修も行う。映画『私をスキーに連れてって』をテーマにし、2018年から続くイベントを今年も監修予定。インスタグラム:@kojimg
日本の雪山が世界屈指なことを日本人が一番知らない
田村さん常々思っていることなんだけれども、日本ではウインターリゾート=スキー(スノーボード)というイメージが強過ぎると思う。
佐々木さん同感。例えばヨーロッパでは、スキー場がウインターリゾートの中心ではあるけれど、必ずしもスキーはしない。スパを楽しんだり、レストランでその土地の料理を楽しんだり、何もせずただ雪山という環境に身を置くだけという人が結構多い。