ナポリと日本で学んだ新鋭「サルトリア イコア」のスーツの魅力とは?

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未来の大御所の“お得意さま”になるために
新鋭職人と“今から絆を深める”

新鋭職人

古今東西問わず、粋人はパトロネージュの醍醐味を知っている。すなわち、“これは”と思った職人にいち早く注目し、彼らの成長を見守る愉しみだ。

才気にあふれた新鋭たちを今から贔屓にしておけば、将来巨匠になった彼らの作品を、より特別な思い入れとともに愛用することができるだろう。

SARTORIA ICOA / サルトリア イコア
代表 石津健太さん

代表 石津健太さん

ナポリと日本、ふたつの流儀を宿す異才

ナポリ仕立てに魅せられ、当地の大巨匠ヌンツィオ・ピロッツィのもとで修業。今も石津氏の礎にあるのはナポリの伝統技だ。しかしこう聞いて上の写真を見ると、少々意外さを感じるかもしれない。典型的な“ナポリっぽさ”とは明らかに趣を異にしているからだ。

「確かに、親方の作風とは少々違いますね。ナポリ仕立ては大好きなのですが、誇張的なディテールの服より、柔らかく曲線的な雰囲気が好きなんです」

そう石津氏が言うように、ダブルブレストでもラペルは大きすぎず、全体的に丸みを帯びている。縫製も極めてクリーンで、都会的なモダニズムを感じさせる作風だ。

実は石津氏、ナポリ帰国後約7年間、あの平林洋服店に身を置いていた。同店といえば、テーラーでありながら日本随一のパタンナーとしても活躍し、休日服のオーダーも手がけてきた異色の名店だ。そこでの経験が、今の独特な作風にも影響を及ぼしていることは想像に難くない。

満を持して独立したのが’19年6月。すでにかなりの注文が入っているという。ご贔屓にするなら急ぐ必要ありだ。

胸を包み込むような立体的仕立て

\ Chest /

Chest

胸周りは柔らかく作りつつ、曲線的な立体感を意識して仕立てられている。このあたりはナポリの伝統的仕立てと同様だ。ラペルのラインはごく緩やかなカーブを描いていて、柔和な印象を醸し出す。

柔らかくも都会的な肩周りの仕立て

\ Sleeve head /

柔らかくも都会的な肩周りの仕立て

肩はナポリの仕立てに多く見られるマニカカミーチャだが、極端なギャザーは入れず、とてもナチュラルな雰囲気。肩幅の設定も広すぎず、全体のバランスを重視した仕立てを基本としている。

SARTORIA ICOA

スーツのオーダー料金は35万円~。納期約4ヶ月~。来店時はメールにて要予約。

住所:東京都中央区新川1-11-10明祥ビル 2-B号室
info:info@sartoriaicoa.jp



※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年1・2月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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