ビールがうまい! 神戸で楽しむ、餃子3選
目当ての立ち飲みの店がやっていなくて、その向かいにあったおしゃれな焼き鳥屋へ。クラフトビールがウリのよう。午後早い中途半端な時間なのに結構な人がいる。お任せで焼き鳥を7本、そしてビールを1パイント。店主は常連との会話で忙しそう。それもかえって都合がいい。こちらも繋ぎで入った身だし、いろいろ質問されるよりよっぽど気楽。サッとノドを潤し、サッと串を平らげ、サッと出る。
結局、向かいの店がなかなか開かないので、移動して”ぎょうざ 赤萬”へ。ここでは瓶ビール。キリンラガーの大瓶と昭和な感じでいこう。フレーバーのしっかりとしたクラフトビールもうまいが、ノドが乾いているならこういうビールがいい。順番を間違えたかも。手酌でゴクリとやる。
「何人前にします?」と聞かれ「2人前で」と答えると、「後から追加できませんが、よろしいですか?」と。ちょっと悩んだが、この後も行くべき店があるので、「それでいいです」と返事をした。しばらく待って、きれいに並んだぎょうざが登場。味噌を溶かしたタレにつけて食べるのが神戸流。焼き上がる前に自分流に酢や醤油を調合しておいた。
あっさり。でも、ニンニクがかなり利いている。「ああ、これはいくらでも食べられるやつだ」と1個目でわかる。「ああ、それで2人前で大丈夫か聞かれたんだなあ」と合点がいった。薄い皮だが焼き目のついているところは香ばしく、その他はむちっとしてうまい。白味噌ベースのタレにつけるとすぐに1人前がなくなった。
ひっきりなしにお客がやってくる。持ち帰り客も多く、近くに住んでいたらボクも常連になっているはず。そんな人気店に長居は無粋。さて、次だ。
赤萬と並び評されるのが、”ひょうたん”。こちらはJR三ノ宮駅西側の高架下にあり、歩いて行ける。元町にあるひょうたんの支店だそう。カウンターにテーブル席。すすけて、ちょっと油っぽい店内のひなびた感じがまたいい。こちらでも「2人前」と注文し、またビールをもらう。今度はアサヒ。
ドサリと盛られた餃子が雄々しい。赤味噌ベースのタレにつけて、パクリとやる。肉を感じる餡で、見た目とは違って結構しっかりした皮。赤味噌のコクが相まって食べ応えがある。
そういえば、前日に南京町を散歩していたとき、見つけたのが水餃子専門店の”上海餃子”。メインの通りからひょいと脇に入ったところにそれはあった。カウンターのみで、物静かな女性がひとり。様々な種類の水餃子があり、「迷ったときは全部!」のモットーのもと、盛り合わせをオーダー。1200円といいお値段だが、仕方ない。
焼き餃子もいいが、水餃子も好き。ツルリとした皮が口の中で跳ねる感じたまらない。どれも、ジューシーで食感が違い、うまい。特に気にいったのが海老と中華セロリの水餃子。セロリの香りが口の中いっぱいに広がり、たたいた海老の甘みが後から追いかけてくる。小腹満たしにもちょうどいい。