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流行りのスパイスカレーを大阪で

さて、エクスカーションとして大阪にも行った。年に数回は仕事で訪れる。友人もいるし、なじみの店もある。いつ来ても活気あふれる街は非常に魅力的。昨今、なんば・心斎橋は日本人のほうが少なく、圧倒的な観光客パワーは一時よりトーンダウンとも言われるが、なんのなんのそんなことはない。

大阪のカレーは本当にレベルが高い。人気の店はいつも行列に

大阪での一食目はカレーにすると決めていた。最近、流行りのスパイスカレーを本場で食べたかったのだ。アレコレ迷ったが時間の関係で、”旧ヤム鐵道”へと向かう。大きな商業ビルの地下にあるが、これがなかなかあなどれない。13時を過ぎていたのに15人は並んでいる。文庫本片手にじっと待つ。

カレー
ステンレスの皿がどこか郷愁を誘う。4種類のカレーをを混ぜて食べる

4種類の月替わりカレーが並ぶ。Aは”オリーブのピックルと食べる夏野菜のボロネーゼ 牛豚キーマ”、Bは”鱈と白胡麻のマサラのせポン酢で仕上げるポークキーマ”、Cは”丸ごとタルタルがけ!ゴーヤと煮込む海老出汁鶏キーマ”、Dは”オクラとダルのスリランカ式ココナッツカレー”。こんなの選べるわけがない。「迷ったときは、全部」のモットーがここでも。やや値は張るが、全部いく。

汗をどっぷりかいた夏の日だ。生ビールがうまい。4種のカレーが盛られている銀の皿。店名からもわかるように食堂車風の演出。

さて、Aは塩気が強い。オリーブがいい感じで、スパイスとよく合っている。Bはとにかく白胡麻がすごい。プチプチと弾ける。鱈もおもしろい。以前モルディブで食したフィッシュカレーに似ている。これ、好き。実は、最も期待していたのがC。でも、海老の風味を感じない。タルタルが強すぎると思う。そして、そんなに期待していなかったDだが、これがしみじみうまい。オクラのネバネバよく、最初は頼むのやめようと思ったけど大間違いだった。

スパイスカレーの流儀はいろいろと混ぜ合わせること。なので、やってみた。A+Bだとオリーブの勝ち。A+D、これはあり! 辛さがマイルドになる。A+Cにすると海老もはやどこ? という状態に。

平日限定で、さらにルゥポットがついてくるのだとか。ヤムカレーというやや酸味ある味変アイテム。これをさらに足してしまうと組み合わせはいくつになるんだ、と思いつついろいろ混ぜて楽しむ。

と、いろいろな組み合わせをやったが、空きっ腹+ビールのせいで、そのうちどうでもよくなってしまった。他の人の注文を聞いているとD抜きが多いが、「もったいない。メニューの字面は地味だが、これしみじみうまいぞ」と独りごちた。

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星のや
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