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普段意識しない骨格や重心を揃えることの重要性を実感

稽古会は普通のスポーツと同じようにストレッチから始まる。ただ、通常のストレッチと違うのは菊野選手が「筋肉がなくて骨格だけで立っているようにイメージしてください」「緊張している部分があったら、力が入っているということなので、そこの力を抜くように意識してください」と繰り返し声をかけてくれること。単に体をほぐすためのストレッチではなく、すでに沖縄拳法空手道の修行は始まっているようだ。

沖縄拳法空手

続いては投げられた際の受け身や、寝技で上になられた状態から逃れる動きを繰り返す。総合格闘家の菊野選手らしい内容だ。普段、体験することのない動きなので新鮮だし、結構いい運動になる。何かあったときの護身術としても役立ちそうだ。

沖縄拳法空手

そして、いよいよ空手らしい動きの稽古。まずはナイハンチとセイサンという2つの立ち方を教わった。ナイハンチは横に足を広げ、腰を落として膝を横に張るようにして重心を安定させる立ち方。そしてセイサンは前後に足を踏ん張り、真っ直ぐ伸ばした後ろ足の延長線上に胸までを揃える。この立ち方で胸を押してもらったが、真っ直ぐに揃った骨格で支えられるため、力を使わなくても体が押されることがない。「骨格を揃える」ことの効果を実感することができた。

沖縄拳法空手

続いて2人1組でセイサン立ちの姿勢で向かい合い、前に出した手刀の部分で押し合う稽古。押されるほうは骨格を揃えた状態で耐え、押す方は重心を手に伝えることで相手を押す。そのときのポイントは、地面を蹴って重心を移動するのではなく前に出した手に引っ張られるように重心を揃えること。

これがなかなか難しいが、うまくできると力を全く使わずに押すことができる。逆に小柄な女性とやっても、骨格と重心が揃っていると力では全然動かすことができなかった。筋力ではなく、骨格と重心を使うことの重要性が何となくだが実感できた。

沖縄拳法空手
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