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長谷川さんの体形にフィットしつつ、今の気分も漂う

齋藤「腕をどこまで細くできるかと、前肩に馴染ませるのに工夫しました」 長谷川「肩が合わないことが多いのに、これは見事にぴったりと収まっています」

フィット感やバランスには長谷川さんも大満足。齋藤さんを信頼する長谷川さんが、オーダー時に全体像を齋藤さんにお任せしていたのは、やはり正解だったわけだ。

実際に肩にきれいに馴染むかどうかを点検する齋藤さん
ジャケットは採寸通りに仕上がったが、実際に肩にきれいに馴染むかどうかを点検する齋藤さん。

長谷川「着てみたら、生地の厚みを感じさせません。とても身体にフィットしています。これなら着心地がいいので、飲みに行ったときに酔っても脱いだりしなさそうです(笑)」

完成品を使った長谷川さん流コーディネイト

長谷川さんに完成したジャケットを使ってコーディネイトをお願いしてみた。「ロックンローラーの正装」をイメージしたというのがこちら。

長谷川さんが完成したジャケットを使ってコーディネイト
脇下のシェイプやボタン位置から裾にかけて広がりの大きいカッタウェイは、英国的なディテールだ。シャツ/エリコ フォルミコラ、パンツ/パンタロナイオ オサクハヤト(セミビスポーク)、ボウタイ/ノーブランド、シューズ/エドワード グリーン。

今回仕立てたジャケットが英国風といっても、クラシック一辺倒ではなく、魅力ある一着に仕上がったのは二人のアイデアの賜物。「意外とロックな人」と周囲から評される長谷川さんらしい遊び心や、いまの気分を巧みに織り交ぜた齋藤さんの手腕はさすがだ。 ここで完成品のディテールを紹介してみたい。

カフスは身生地の包みボタン。

カフスは身生地の包みボタン。

フロントは1ボタンの包みボタン。ボタン位置をやや低めに置くことで、すっきり細身に仕上がっている。

フロントは1ボタンの包みボタン。ボタン位置をやや低めに置くことで、すっきり細身に仕上がっている。

英国的なディテールとして知られる、スラントポケット。

英国的なディテールとして知られる、スラントポケット。

やや深めに入れたサイドベンツ。

やや深めに入れたサイドベンツ。

「ロックンローラー」のキーワードに応えるべく、齋藤さんは襟裏に赤いベルベット生地を選んだ。

「ロックンローラー」のキーワードに応えるべく、齋藤さんは襟裏に赤いベルベット生地を選んだ。

齋藤さんが非常に苦心したのがアームホール。細く見えて着心地がよい、さらに長谷川さんの体形に合うよう、形状に独自の工夫がある。

齋藤さんが非常に苦心したのがアームホール。細く見えて着心地がよい、さらに長谷川さんの体形に合うよう、形状に独自の工夫がある。

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