広いラペルと低めのゴージ
クラシックだが懐古主義ではない絶妙のバランス
長らく続いているクラシック人気の中で、昨今一大トレンドとして浮上しているワイドラペル。本スーツのラペルも10cmという堂々たる広さで、威厳に満ちた趣である。ゴージラインはやや低めに設定されており、懐古主義に陥らない洗練されたバランスが持ち味といえる。
旬度の高いベルトレス
1プリーツのゆとりにも旬のクラシックムードが溢れる
ビスポークのそれを彷彿させる、ベルトループのないサイドアジャスター仕様。長めに取られた持ち出しや、2タックが織りなす腰回りのゆとりも、クラシックなムードを盛り上げている。ちなみに、シルエットは同じで、ベルトループの付いたパンツも用意されている。
日本人に合う、前肩の作り
仕立てのよさが快適なフィットをアシストする
一般に、西洋人に比べ日本人は、肩が前寄りに付いている。そのためジャケットの肩付けも、前寄りでなければ当たりが出てしまう。日本の名工場が生産を手掛ける本作は、グイッと前に寄った肩付けが特徴。これが当たり感の少ない、快適な着心地をサポートする。
ウィリアム・ハルステッド生地
仕立て映えするハリコシの強い英国生地
前ページのスーツの素材は、英国毛織物の聖地として知られるハダースフィールドの老舗「ウィリアム・ハルステッド」社製の強撚ウール地。英国生地の王道を行くハリコシを備えた、通好みの生地である。一方、コントラストを抑えたダークな柄行きには、モダンな趣も。