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吉田さん 吉田 この4足(フォトギャラリー)はシェイプの方向性が近いですよね。各ブランドがラストメイキングに試行錯誤を重ねて、その答えとしてここに辿り着いたんだなという感じがします。


青柳さん 青柳 実は今日、ジョンロブの7000ラストの靴を履いてきたんですが、やっぱりバランスが最高ですね。ラウンドトウなんだけどスマートで、とてもモダンな表情です。


池田さん 池田 フランスが本拠のブランドですから、独特の洗練された雰囲気がありますよね。あと、こちらは生粋の英国靴ですが、エドワード グリーンの「82」も近いものを感じます。そもそもラストで靴を語るという文化はエドグリとオールデンから始まりましたからね。今、靴好きたちが木型云々で盛り上がれるのも、ここのおかげというわけです。


M.E.2003年12月号
M.E.2003年12月号


吉田さん 吉田 クロケット&ジョーンズとチャーチはビームスでも長年扱っていますが、どんなパンツにも合いますね。ドレス靴として、どちらも間違いのない一足といえます。


池田さん 池田 平成30年間で、日本の高級紳士靴の市場は目覚ましく拡大しました。おそらく数百倍ですね。そんな奔流の中で磨かれた平成靴の到達点が、この4足の中にあるわけです。


青柳さん 青柳 ジャストフィットの概念もここから学びました。そう考えると、平成靴って素晴らしいですよね。




※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年1月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
<span style=font-size:1.1em;><strong>ジョンロブの「7000」</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成12(2000)年ごろ》</strong><br><br><strong>パリ的エスプリと英国の伝統が結実した名ラスト</strong><br>2000年に発表され、以前の主力ラスト「8695」に続きドレス靴の主要モデルに次々採用。ラウンドトウながらスラリと細身で、捨て寸もやや長め。一方で全体が曲線美に富み、グラマラスな印象も感じさせる。伝統の英国シェイプにパリ的な洗練を加えた秀逸ラストだ。写真は長年人気No.1を誇る「フィリップ2」。23万円(ジョン ロブ ジャパン)

ジョンロブの「7000」
《名作になった年…平成12(2000)年ごろ》

パリ的エスプリと英国の伝統が結実した名ラスト
2000年に発表され、以前の主力ラスト「8695」に続きドレス靴の主要モデルに次々採用。ラウンドトウながらスラリと細身で、捨て寸もやや長め。一方で全体が曲線美に富み、グラマラスな印象も感じさせる。伝統の英国シェイプにパリ的な洗練を加えた秀逸ラストだ。写真は長年人気No.1を誇る「フィリップ2」。23万円(ジョン ロブ ジャパン)

ジョンロブの「7000」(側面)

ジョンロブの「7000」(側面)

<span style=font-size:1.1em;><strong>エドワードグリーンの「82」</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成16(2004)年ごろ》</strong><br><br><strong>王道「202」ラストの正統進化版</strong><br>1940年代から続く「202」のモダナイズ版。縦を数ミリ長くとり、トウを若干スリム化している。伝統の「インサイド・ストレート、アウトサイド・カーブ」シェイプも継承。「バークレー」15万9000円(エドワード グリーン 銀座)

エドワードグリーンの「82」
《名作になった年…平成16(2004)年ごろ》

王道「202」ラストの正統進化版
1940年代から続く「202」のモダナイズ版。縦を数ミリ長くとり、トウを若干スリム化している。伝統の「インサイド・ストレート、アウトサイド・カーブ」シェイプも継承。「バークレー」15万9000円(エドワード グリーン 銀座)

<span style=font-size:1.1em;><strong>クロケット&ジョーンズの「337」</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成13(2001)年ごろ》</strong><br><br><strong>ブランドを飛躍させた通称「パリラスト」</strong><br>1998年のパリ店オープン時に参画したディミトリ・ゴメス氏が開発した名ラスト。これを基軸にハイエンドな「ハンドグレード」ラインを打ち出し飛躍の契機に。「オードリー」8万9000円(グリフィンインターナショナル)

クロケット&ジョーンズの「337」
《名作になった年…平成13(2001)年ごろ》

ブランドを飛躍させた通称「パリラスト」
1998年のパリ店オープン時に参画したディミトリ・ゴメス氏が開発した名ラスト。これを基軸にハイエンドな「ハンドグレード」ラインを打ち出し飛躍の契機に。「オードリー」8万9000円(グリフィンインターナショナル)

<span style=font-size:1.1em;><strong>チャーチの「173」</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成15(2003)年ごろ》</strong><br><br><strong>現代的クラシックを体現したシェイプ</strong><br>昭和の名ラスト「73」のDNAを受け継いだ進化版。同作より若干トウを長めにとりモダナイズしつつ、チャーチならではのクラシック感は保った秀逸なバランスだ。「ディプロマット」8万3000円(チャーチ 表参道店)

チャーチの「173」
《名作になった年…平成15(2003)年ごろ》

現代的クラシックを体現したシェイプ
昭和の名ラスト「73」のDNAを受け継いだ進化版。同作より若干トウを長めにとりモダナイズしつつ、チャーチならではのクラシック感は保った秀逸なバランスだ。「ディプロマット」8万3000円(チャーチ 表参道店)

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