腕時計クロノ初期の逸品


1916年製のごく初期の腕時計クロノグラフ。まだ懐中時計時代のイメージが残されている。

これが1928年製、30分積算カウンターを持つモノプッシャー・クロノグラフだ。リューズを貫通するボタンによりスタート、ストップ、リセットができる。
1928年製のミュージアムピースから想を得たモデルが2015年に誕生していた

ヴァシュロン・コンスタンタン
ハーモニー・クロノグラフ
世界限定260本の創業260年記念ワンプッシュ・クロノグラフ。細部に至る忠実な復刻に加え、3時位置は45分計とし、6時位置にパワーリザーブ表示を備えるなど、現代的アレンジも。手巻き。52×42mm。18KPGケース。855万円(ヴァシュロン・コンスタンタン)
もうひとつの目玉的コレクション

互換性のあるプレートや部品を製造することを可能にした、このパンタグラフは、1839年にヴァシュロン・コンタンタンの技術者として迎え入れられた、ジョルジュ・オーギュスト・レショーが開発した。

大きな金庫は、馬車時代に時計を運んだものだ。
(2016年2月号掲載)
撮影/嶋田敦之 取材・文/松山 猛
※1スイスフラン=120円換算(2018年1月現在)