>> この記事の先頭に戻る

神秘的な古刹で開催される特別な晩餐会

スタッフに案内されてクルマを降りると、そこには「峨眉山 文殊仙寺」という立札が掲げられていて、さらにその先には目がくらむような光景が広がっていた。なんと330段の大階段である! どうやら、これを登り切った先が会場のようだ。

「文殊仙寺」
会場となったのは国東随一の古刹「文殊仙寺」。

国東は日本の”神仏習合”を象徴する地だ。多くの仏教寺院が点在し、それらは「六郷満山」と呼ばれ、今年はその開山1300年の節目の年にあたる。今回の会場となった文殊仙寺は、その六郷満山の寺院の中で最も由緒ある寺のひとつ。苔むした石造仁王像が鎮座する山門から登っていくと、その神秘的な雰囲気ゆえに異界へと吸い込まれていくような錯覚に襲われる。こんなところをディナー会場にするとは、まさに斬新な発想だ。

メインダイニングの入り口
330段の階段を登りきると、そこがメインダイニングの入り口だ。
旨みがギュッと凝縮した「くにさきオイスター」に、日本と中国、それぞれ30年物の古酒の香りをプラスした前菜。

旨みがギュッと凝縮した「くにさきオイスター」に、日本と中国、それぞれ30年物の古酒の香りをプラスした前菜。

紹興酒の香りをまとったドジョウのおこげ揚げ。器には、文殊仙寺の境内にあった石を焼いて使用。

紹興酒の香りをまとったドジョウのおこげ揚げ。器には、文殊仙寺の境内にあった石を焼いて使用。

川田シェフがかつて訪れた四川の霊山「峨眉山」へのオマージュ的な一皿。唐辛子と山椒の下には国東のブランド豚「桜王豚」のスペアリブが隠れている。

川田シェフがかつて訪れた四川の霊山「峨眉山」へのオマージュ的な一皿。唐辛子と山椒の下には国東のブランド豚「桜王豚」のスペアリブが隠れている。

地魚「三島フグ」を250度の高温で揚げて用いた一品。魚の鬼のような形相が印象的だ。

地魚「三島フグ」を250度の高温で揚げて用いた一品。魚の鬼のような形相が印象的だ。

地鶏「冠地どり」を使ったメインディッシュ。胸肉、手羽先、腿肉、そしてガラが、川田シェフの手で魅力的に表現されていた。ちなみに麺に添えられるXO醤にも国東の食材がふんだんに使われている。

地鶏「冠地どり」を使ったメインディッシュ。胸肉、手羽先、腿肉、そしてガラが、川田シェフの手で魅力的に表現されていた。ちなみに麺に添えられるXO醤にも国東の食材がふんだんに使われている。

  1. 2
3
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop