100年前の織機が、今なお「現役」なことに目を見張る
こんにちは! 平澤です。前回のポストから暫く時間が経ってしまいましたが、夏の出張も終わったので、これから随時出張ネタやデザイナーのインタビュー関連を紹介していこうと思います!
というわけで、まず紹介したいのが、ネクタイの古い機械のお話。 時は昨年の出張時に遡るのですが、以前MEN’S EX 5月号で紹介された「フェルモ・フォッサーティ×ビームスFのクラブタイ」。 このコラボレーションを作るべくビームスのバイヤーチームがフェルモ・フォッサーティの工場を訪れた際、私も一緒に工場を見学させてもらったのでした。
コモ湖畔の工場に潜入してきた!
1871年にイタリアのネクタイの産地で聖地といわれるコモ湖に創業したフェルモ・フォッサーティの工場には、ネクタイ好きは必見!のお宝が続々と眠っていて……とりわけ、世界最古の旧式シャトル織機というのが、今もなお現役の織機として稼働しているのには驚きました!
最近の織機は、コンピュータで経糸と横糸をどのように織り交ぜていくかを予めプログラミングしたうえで、それが機械に転送され、自動的に織られているんですが、こちらのシャトル織機はかなり旧式! 鎖でつながれた経糸のシートが何枚もあって、それが組み合わさりながら上下に織られ、それらが横糸と組み合わさってガルザ(フレスコ)タイが出来上がっていきます。この最古の織機で織ることによって、生地に独特な凹凸感が生まれ、肉厚な感じに仕上がるのが特徴というわけです。