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1735年にスイス・ヴィルレにて創業したブランパンは、現存する最古の時計メゾン。機械式時計のみを製作してきたことでも知られ、クォーツショックでスイス時計界が大打撃を受けた中でも、パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨン、ミニッツリピーターといった超複雑機構搭載モデルを次々と発表し、機械式時計復権に大きく貢献した。1989年には世界で初めてのフライング トゥールビヨンも発表している。
そんなブランパンの現在の主要メンズコレクションは「ヴィルレ」「フィフティ ファゾムス」「エアコマンド」の3つ。テイストは異なるものの、いずれも名門メゾンらしいクラシックな気品を宿し、オンオフ問わずスタイルの格上げに役立ってくれる。
以下ではそれぞれのコレクションから当編集部一押しのモデルを厳選。人気スタイリスト・四方章敬氏のおすすめコーディネートとともに紹介してみた。ニューノーマル時代の装いを仕上げるブランパンの実力を、とくとご覧いただきたい。
着用した時計はSSケースに白文字盤をセットした「ヴィルレ コンプリートカレンダー」。小窓で曜日と月、ブルースチールのサーベント針で日付を表示し、6時位置にはムーンフェイズまで備えたモデルだ。そこに四方さんはブルー系でまとめる王道のスーツスタイルを合わせた。
スーツ13万2000円/トゥモローランド ピルグリム(トゥモローランド) シャツ1万7600円/ビームス F、タイ1万7600円/フマガッリ、チーフ7480円/フランコバッシ(以上ビームス 六本木ヒルズ)
一見端正な雰囲気ですが、スーツの色は少しグレーがかったブルー、タイはターコイズっぽいブルーと、ともに今らしいニュアンスある色味を選んだことで、堅苦しさはありません。こういうニュアンスカラーを使ったコーデはちょっぴり甘い雰囲気になるので、ヴィルレのようなクラシックな時計で引き締めるのは巧い手。大人の格も感じさせます。ムーンフェイズがさりげなく遊び心を演出してくれるのもいいですね。
「ヴィルレ コンプリートカレンダー」は大人っぽいカジュアルな仕上げにももってこい。スタイリストの四方さんは白黒の千鳥格子ジャケットにグレーのニットを合わせ、パンツは爽やかな白というスタイリングを提案してくれた。
ジャケット14万8500円、パンツ3万8500円/以上ラルディーニ(トヨダトレーディング プレスルーム) ニット2万9700円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) 靴〈参考商品〉/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店)
全身をグレーから白の淡いモノトーンでまとめたので、ヴィルレの黒革ストラップがいい引き締め役となってくれます。春らしい軽快感がありながら、男らしさも感じさせるスタイリングですね。ヴィルレのクラシックなデザインにより、どこかノーブルな雰囲気があるのもいいところ。女性を伴っておしゃれなお店で食事、なんてシーンにもってこいのコーデです。
「ヴィルレ」はブランパン創業地の名を冠した、最もクラシックなコレクション。端正なシルエット、明瞭な文字盤、そしてスレンダーなダブルステップ・ベゼルのケースを伝統とし、1980年代初めの誕生以来、時を超えたエレガンスを体現するドレスウォッチを求める方々に人気を博してきた。
そんなクラシックなヴィルレに、複雑時計の大家であるブランパンが昔から得意とするムーンフェイズ付きのトリプルカレンダー機構を搭載したのが「ヴィルレ コンプリートカレンダー」だ。通常のカレンダーウォッチはカレンダーを操作する時刻を間違えると故障に繋がってしまうが、今作が搭載するCal.6654.4はいつでも好きな時間に操作が可能。また特許取得済みのアンダーラグコレクターにより、特別なツールを使わずとも、指先で押すだけで全てのカレンダー調整ができるのも魅力だ。
「Ref.6654-1127-55B」。自動巻き。径40㎜。SSケース。アリゲーターストラップ。176万円。
「フィフティ ファゾムス」は全てのダイバーズの原型と呼ばれる傑作コレクション。高い防水性能をはじめタフなスペックを備えながら、名門ブランパンらしい格式もしっかり備えるところが魅力だ。
ジャケット32万8900円/アルフォンソ・シリカ、パンツ3万7400円/PT TORINO(以上ビームス 六本木ヒルズ) シャツ3万800円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)
最近はビジネススタイルにダイバーズを合わせるのが当たり前になっていますが、時計によってはどこかチグハグな雰囲気に見えてしまうことも。その点フィフティ ファゾムスは名門ブランパン製だけに、しっかり品格をキープできます。とくに今らしいジャケットスタイルには鉄板の合わせといえるでしょう。ここではうっすらとグリーンのペーンが入ったチェックジャケットを合わせてみました。黒とグリーンはとても相性がよく、よりモダンに見えるんです。
スポーティなダイバーズは当然カジュアルスタイルと相性がいいもの。それがフィフティ ファゾムスであれば、一層大人の格や余裕を感じさせるだろう。四方さんは白のデニムジャケットに合わせるスタイリングを提案してくれた。
ブルゾン7万8100円/モンテドーロ(阪急メンズ大阪) ニット2万9700円/アスペジ(トヨダトレーディング プレスルーム) パンツ4万6200円/ベルナール ザンス(ビームス 六本木ヒルズ) 鞄9790円/エル・エル・ビーン(LLBeanカスタマーサービスセンター)
白のデニムジャケットに黄色のニットを合わせて、春らしいちょっとポップな色合わせとしてみました。こういうスタイリングは若々しい反面、フェミニンに見えてしまうこともあるのですが、手元に艶やかな黒ベゼルのフィフティ ファゾムスがあることでぐっと男らしい印象に。カバンも黒のトートとしたことでより引き締まりました。これからの季節のお出かけの参考にしてください。
1953年に誕生した「フィフティ ファゾムス」こそ、世に溢れるダイバーズウォッチの元祖。防水性の高いケース、潜水中の経過時間を読み取る目盛り付き逆回転防止ベゼル、さらに視認性の高い文字盤といった近代的なダイバーズの基本スタイルは、すべてここから始まったのだ。そう聞くと武骨なイメージを抱く人も多いが、そこは名門ブランパン、スポーティながらも文字盤には、ホワイトゴールドインデックスを採用するなど独特の気品とエレガンスをたたえ、オンオフともスタイルの格上げにしっかり貢献してくれるのだ。
写真は現行コレクションの中で最もオリジナルのスタイルを忠実に受け継ぐ 「フィフティ ファゾムス オートマティック」。軽量にして屈強なチタン製ケースに、艶やかなサファイアクリスタルガラスで覆ったベゼルをセットし、より大人好みの高級ダイバーズに進化させている。
「Ref.5015-12B30-B52A」。30気圧防水。自動巻き。径45㎜。チタンケース。セイルキャンバスストラップ。184万8000円。
ブランパンの名作パイロットウォッチを今に蘇らせた「エアコマンド」。2019年に限定500本で復刻されたが、2021年にブルーダイヤルに換装して待望のレギュラー化を果たした。四方さんはその色味に合わせて全身をブルーのグラデーションでまとめたセットアップスタイルを提案してくれた。
ジャケット13万2000円、パンツ5万1700円/以上ラルディーニ(トヨダトレーディング プレスルーム) ニット1万3200円/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店)
この時計のキレイなブルーを最大限に生かそうと思ったら、やはりブルー系のトーンでコーデするのがいいでしょう。ここではシアサッカー素材のほどよくゆったりしたセットアップを選んだことで、今らしい軽快感や寛いだムードも出せました。オフィスカジュアル、あるいはテレワークなどにもおすすめのスタイルです。
オフスタイルにおいても、この時計はブルー系のコーデでまとめると簡単に洒脱にキマると四方さん。
シャツ3万3000円/バグッタ(トゥモローランド) パンツ4万1800円/インコテックス(阪急メンズ大阪)
より大人っぽくまとめたいのなら、カットソーやポロシャツなどではなく布帛のシャツを選ぶといいでしょう。ここでは青地に白ストライプのバンドカラーのプルオーバーシャツとネイビーのパンツを合わせてみました。シャツは流行りのオーバーシルエットのものをチョイス。ほどよくユルリとした感じがパイロットウォッチ特有の武骨さを中和し、大人の余裕を感じさせます。
1950年代に米空軍のためにブランパンがごく少数だけ製造した「エアコマンド」。希少性の高さからオークションで高額に落札されたことでも知られるこの幻のクロノグラフのデザインを忠実に復刻したのが、現代の「エアコマンド」だ。まず2019年に限定500本で登場し、’21年には新色のブルーを纏ってレギュラー化を果たした。
ヴィンテージなルックスを深みあるブルーダイヤルがモダンに見せており、アクティブな大人の男性に最適な仕上がりとなっている。
「Ref.AC02 12B40 63A」。自動巻き。径42.5㎜。チタンケース。カーフストラップ。216万7000円。
ブランパンの時計についてのお問い合わせは、ブランパン ブティック銀座 TEL:03-6254-7233
ショップリスト:L.L.Beanカスタマーサービスセンター TEL︎:0422-79-9131 トゥモローランド TEL︎:0120-983-522 トヨダトレーディング プレスルーム TEL︎:03-5350-5567 トレメッツォ TEL︎:03-5464-1158 阪急メンズ大阪 TEL︎:06-6361-1381 ビームス 六本木ヒルズ TEL︎:03-5775-1623 ポール・スチュアート 青山本店 TEL︎:03-6384-5763 リーミルズ エージェンシー TEL︎:03-5784-1238
撮影=谷田政史 スタイリング=四方章敬 ヘアメイク=松本 順(辻事務所) 文=吉田 巌(十万馬力) 撮影協力=芝パークホテル