傑作2大モデルに見る、クロケット&ジョーンズ品質の秘密

ドレス靴の傑作 オードリー

クロケット&ジョーンズの定番ドレス靴がこのストレートチップ。高級シリーズであるハンドグレードラインに属する本作は、半カラスやフルソックといった仕様が特徴。ラストは「337」。8万9000円

部材から縫製まで隙のない上質さ

キズや血筋のない良質なカーフのみが厳選されたアッパーの質感は抜群。ステッチも均一で正確だ。価格と作りの秀逸なバランスこそC&Jの身上。

日本人に最適な小ぶりのヒールカップ

ヒールカップは立体的で小ぶり。日本人の足にもフィットしやすい形状だ。柔らかなアッパーと相まって、足馴染みのよい快適な履き心地をもたらす。

快適な歩行を支えるトウスプリング

ボールジョイントからつま先にかけてのトウスプリングもしっかりとられている。歩行時の重心移動をスムーズにし、快適性をより高めてくれるのだ。

カジュアル靴の傑作 チャートシー

ジャケパンからカジュアルまでこなせる汎用性の高いチャッカはポロ競技用に開発されたのが起源。こちらはメインコレクションと呼ばれる通常ラインに属する。ラストはラウンドトウの「224」。6万7000円

時代性あふれるデザインの裏で英国伝統の靴作りを堅持し続ける

旬を見事に捕らえた時代性あふれるデザインでファンを魅了する一方で、クロケット&ジョーンズの靴作りには創業時から変わらない伝統的な手法が貫かれている。アッパーやアウトソールをはじめとする部材は良質なものだけが厳選され、縫製や仕上げも細部まで隙がない。創業以来規模の拡大を続けてきたにも関わらず、少しも品質を落とすことなく昔ながらの製法を守り続けていることが、靴業界におけるC&Jの高評価に繋がっている。変幻自在なデザイン力と一定不変の伝統製法。この両側面が結実した靴作りこそ、クロケットが放つ魅力の本質を表すものなのである。

休日靴でも作りはあくまで質実剛健

ノーサンプトン伝統の靴作りを今も守り続けるクロケット。休日靴でもその堅牢な作りは健在。出し縫い糸ひとつとっても、質実剛健な靴作りが伺える。

ライニングも上質なカーフで足入れがより快適に

メインコレクションに用いられるライニングは上質なカーフスキン。足入れは極めて柔らかで、履き心地の良さをいっそう引き立てている。

甲~トウの稜線のバランスは秀逸の一言

やや高めにとられた甲からラウンドしたつま先へのラインは非常にバランスが良好。野暮ったくなくカタすぎない、絶妙なフォルムも傑作たる所以だ。

2024

VOL.342

Autumn

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