夜ふかしをやめてみる→睡眠負債を完済し、健康投資をする

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ビジネスマンは体が資本。睡眠不足が積み重なった”睡眠負債”を抱えると、健康という財産は確実に減っていく。生活習慣の改善こそ今、必要な自己投資と考えて実践しよう。

睡眠負債

夜ふかし睡眠不足は万病のもと
睡眠負債や体内時計の乱れがもたらす心身への悪影響は、私たちが思っている以上に広範囲で深刻だ。40〜50代のサラリーマンはストレス性の不眠症や多忙による睡眠不足に陥りやすい。睡眠のメカニズムを知り、乱れた体内時計をリセットする対策を実践しよう。

睡眠負債

  • 集中力・判断力の低下
  • 免疫機能の低下
  • メタボリック・シンドローム
  • 心疾患
  • 血糖値上昇
  • 高血圧
  • 食欲亢進 etc…….

睡眠負債

1, 21時以降のブルーライトはNG
朝に光を浴び、夜は光を避けることで睡眠リズムは整う。PC画面などのブルーライトは強く、夜浴びると自律神経が乱れて寝つきが悪くなり、睡眠リズムを狂わせやすい。

2,  胃腸の体内時計を整えれば脳もついてくる
規則正しい時間に食事をとると胃腸の体内時計がリセットされ、脳の中枢にある体内時計と協調して体全体のリズムが整う。深夜の食事は極力避け、朝食をとる習慣をつけよう。

3, 睡眠を誘導するのは体温低下
14〜15時にピークを迎えた体温が、22〜23時に下がったところで私たちは眠気を催す。深夜のジム通いや高温の湯での入浴は体温を上昇させるので寝つきが悪くなる要因となる。



生活習慣の改善で安定したライフプランを

借金が増えると首が回らなくなり、睡眠負債が重なると健康が損なわれる。最近の研究では睡眠負債とアルツハイマー病発症との関連性も指摘されている。夜更しを余儀なくされる仕事やつきあいが多い年代とはいえ、この負債、早めに返済を開始しないと、近い将来、必ずや大きなツケが回ってくる。

休日は昼近くまで寝て、寝不足を解消しているという人も多い。しかし井上雄一先生は「起床時間が大幅にずれる”寝だめ”は、体内時計の乱れと社会的時差ボケ状態を引き起こすだけ。毎日の生活習慣を見直して、良い睡眠環境を作ることが大事」という。

損ねた健康は、万馬券を当てて一発逆転とはいかない。規則正しい生活を送ることは地味で当たり前でかつ難しいが、最も堅実な健康投資でもある。充実した人生を送るためにも今から取り組む価値は十分にあるはずだ。

井上雄一先生 睡眠総合ケアクリニック代々木理事長
井上雄一先生
医学的・科学的・社会的側面から睡眠学を推進する拠点として2003年クリニック設立。睡眠障害の治療・研究、専門家育成にも携わる。





[MEN’S EX 2018年2月号の記事を再構成]
文/浅原須美 イラスト/さかもとわこ

※表示価格は税抜き

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