ヘリテージデザインを深化させながら、操る楽しさとクルマとの一体感を向上
日産は2026年8月、「フェアレディZ」と「フェアレディZ NISMO」をマイナーチェンジした。初代S30型から受け継がれるロングノーズ・ショートデッキのプロポーションをはじめ、歴代Zへのオマージュを随所に盛り込みながら、デザインと走行性能をアップデート。ドライバーの意図に応える操縦性とクルマとの一体感をさらに高めている。
標準モデルでは、S30型からZ32型まで歴代モデルのフロントに用いられていた「Z」をモチーフとするエンブレムが復活。フロントバンパーも刷新され、ノーズ先端を延長することでロングノーズ・ショートデッキをより強調するとともに、低くワイドなスタンスを実現した。ダクトやソナーの配置も見直し、フロントリフトと空気抵抗を低減。ホイールは3代目Z31型のエアロディッシュ・ホイールをオマージュしたデザインとされた。さらにS30型の「グランプリグリーン」に着想を得た新色「雲龍グリーン/スーパーブラック」を設定し、インテリアにはS30型をイメージしたタンカラーも用意された。
走りでは、大径モノチューブショックアブソーバーを採用し、ダンパー受圧面積を従来比26.6%拡大。高速走行時の安定性としなやかな乗り心地を追求した。一方、注目のNISMOには、ユーザーから要望の多かった6速MTを新たに設定。専用ショートストロークシフトに加え、スロットルや点火タイミングの制御を最適化することで、リニアなレスポンスと高回転域まで伸びやかな加速フィールを実現している。
NISMOはシャシーにも手が入り、フロントブレーキには「NISSAN GT-R」で採用されていた2ピースドリルドローターを装着。軽量化に合わせた専用サスペンションや低フリクションステアリングラックも採用し、路面追従性や回頭性を向上させた。また6MTには「STANDARD」と「SPORT」の2つのドライブモードを設定し、NISMO専用のVDC「TRACTION」モードも備えるなど、操る楽しさを一段と追求している。
価格はフェアレディZが573万7600円から、NISMOは975万2600円。NISMOは6MTと9速ATを同価格でラインアップする。歴代Zの意匠を現代的に取り入れながら走りにも磨きをかけ、さらに待望の6MTをNISMOへ投入した今回の改良は、フェアレディZが大切にしてきたヘリテージと「操る楽しさ」の双方を、より鮮明に打ち出すものとなった。
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