604km航続距離と上質な空間が描く、現実解としてのBEV
電動化はブランドの思想と成熟度を映し出す現在進行形のテーマとなった。2026年2月、プジョーはCセグメントSUV「3008」初のBEVとなる「E-3008」を日本市場へ導入した。車両本体価格は760万円。フラッグシップにふさわしい質感と実用性能を備えた、新世代電動SUVの中核を担うモデルである。
新型3008は、CおよびDセグメント向けに設計されたプラットフォーム「STLA-Medium」を採用し、設計自由度の高さを背景にプジョーらしい俊敏でしなやかな走りを追求してきた。その完成形として位置づけられるE-3008は、73kWhバッテリーにより604km(WLTCモード)の航続距離を実現。さらに最大160kWの急速充電に対応し、150kW充電器使用時には約30分で20%から80%まで回復可能とするなど、日常から長距離移動までを視野に入れた性能を備える。
外観はクーペの流麗さとSUVの力強さを融合したファストバックフォルムを採用し、フレームレスグリルやライオンの爪痕を想起させるデイタイムランニングライトによって、新世代プジョーデザインを明確に主張する。室内には21インチのパノラミックカーブドディスプレイを核とした「Panoramic i-Cockpit」を配置し、直感操作を可能にするi-Togglesや多彩なアンビエントライトとともに、モダンな没入空間を構築した。ラゲッジ容量は520リッター(最大1480リッター)を確保し、造形美と実用性を高次元で両立している。
乗り味の核となるのは、床下にフラット配置されたバッテリーによる低重心設計と最適な重量配分が生む安定性、そして回生ブレーキ調整やバッテリー予熱機能などBEV専用制御による扱いやすさだ。静粛性と力強さを兼ね備えた電動走行は、従来のSUV像を静かに更新する質感をもたらす。
装備面ではアルカンターラを用いたGTパッケージシートやアダプティブボルスターが身体を確実に支え、上質な移動体験を形成する。さらにCEV補助金の対象となり、東京都の場合は国の補助89万円と自治体補助45万円を合わせ最大134万円が交付される点も見逃せない。電動化の現実性を価格面からも支える要素と言える。
造形、快適性、航続性能を整えたE-3008は、プジョーというブランドが提示する“成熟した電動体験”そのものだ。
プジョー
https://www.peugeot.co.jp/
プジョー・コール
9:00〜19:00





