エグゼクティブには、物語のあるEVが相応しい
FIAT 500e
イタリアの洒脱、そのまま未来へ

小さなボディにシンプルなメカニズム、親しみやすいスタイルで人々の暮らしに溶け込んだ「チンクエチェント」を現代にEVとして蘇らせたのが FIAT 500eである。デザインはひと目で500と分かる丸目やコンパクトなシルエットを残しつつ、プラットフォームをEV専用に一新。ホイールベースを延長し、プロポーションに安定感をもたせるなど、現代的な進化を遂げている。搭載される42kWhバッテリーは、WLTPモードで約320kmの航続距離を実現。日常の通勤やショートトリップに十分な性能を備える。モーター出力は118psで、0-100km/h加速は約9秒。スペックは穏やかに見えるが、瞬時に立ち上がるトルクにより、都市部では俊敏で軽快な走りを味わえる。伝統と革新が同居するその姿は、大人が日常で使うセカンドカーとしてもぴったりな一台だ。価格450万円(税込)~。(問い合わせ先:CIAO FIAT)

1957年に登場した初代「フィアット500」。全長3mに満たない小ぶりなボディと空冷2気筒エンジンで、戦後イタリアの大衆車として爆発的なヒットを記録。まさに街角から海辺まで、イタリアの日常風景に溶け込む存在だった。
[MEN’S EX Autumn 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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