ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。

monogram（モノグラム）

素材と品質にこだわった中東生まれの眼鏡ブランド

超高層ビルが立ち並ぶ国際金融・観光都市ドバイ。ここを拠点に、2019年に誕生したアイウェアブランドがモノグラムだ。欧米や日本以外ではめずらしい中東発のブランドだが、生み出す製品は本格派そのもの。独自のテクノロジーをベースに、世界に通用する素材を厳選し、高品質にこだわったモノづくりを行う。

現在モノグラムでは、フルメタルタイプの「FUSION」、ナイロン樹脂のフロントを3Dプリンターで製作した「PRINT」、リムレスタイプの「CLICK」、他社とのコラボによる「CHARM」と、4種類のフレームを展開する。3Dプリンターのフロントは、低刺激で汗やアルコール、洗浄液などの影響を受けにくいポリアミド製。メタルフロントには強靭かつ柔軟な0.6mm厚のステンレススチールを使用する。また、テンプルには日本製βチタンを採用し、1mm以下のラインで構成された高強度ながら0.9gの超軽量に。さらにメタルには耐傷性を高める最高級のPVDコーティングが施されるほか、ヒンジには可動自在な独自構造を取り入れる。

最大の特徴である細く軽量でシンプルかつエレガントなフレームはすべてハンドメイド。2019年シルモドールや2023年Midoアワードなども受賞し、今もっとも波に乗る眼鏡ブランドだ。

デザイナー
バッセル・カバク氏

もともと高級眼鏡の流通の仕事をしていたバッセル氏が、アートワークと手作業による眼鏡作りへの情熱から、金のワイヤー1本で最初のフレームを製作したのがブランドの始まり。