2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
アルバート・ペラトン【PELLATON, Albert】
(1832〜1914)
画期的な自動巻き機構のペラトン・システムを開発
1944年、テクニカルディレクターとしてIWC社に迎え入れられる。1940年代後半に独自の自動巻き上げ機構を開発。この機構は、彼の名に因み「ペラトン・システム」と命名された。ハートカムの偏心運動により効率よくゼンマイを巻き上げる画期的な機構として登場したペラトン・システムは、傑作メカとして名高い「キャリバー85」などに搭載され、1970年代まで製造された。この巻き上げ機構は、2000年にIWCが発表した新ムーブメント「キャリバー5000」で復活している。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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