2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
ルイス・エッセン【ESSEN, Louis】
(1908〜1997)

現在も使用されているセシウム原子時計の開発に成功
イギリスの国立物理研究所の研究者。イギリスのノッティンガムに生まれ、1928年にロンドン大学で物理学の学位を取得。1938年に開発したクォーツクロックが、天文台の標準時計として採用された。1955年には、アメリカのウィリアム・マルコビッツに続いて、セシウム型の原子時計の試作に成功。原子時計とは、原子や分子固有のスペクトル線の周波数に近いマイクロ波を発生させて原子や分子に当て、両者の周波数が一致したときにマイクロ波の吸収が最大になることを利用した方式だ。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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