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ダイヤル側に配置されたオープン仕様のスプリットセコンド機構
文字盤側に配して“魅せる”オリジナリティ満載の複雑系
アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックと共同経営したパテック・チャペック社で知られ、ナポレオン3世のお抱え時計師でもあったフランソワ・チャペック。19世紀に活躍したこの時計師の名を冠し、2015年に世界中の時計愛好家たちに支えられてチャペックはデビューを果たした。2020年には初の自社製ムーブメントを搭載したマイクロローターの自動巻き3針「アンタークティック」を発表。そのコンプリケーション版として2年後に登場したのが「アンタークティック・ラトラパント・アイスブルー」である。
搭載する自動巻きCal.SXH6は、凄腕時計師ジャン-フランソワ・モジョンが率いるクロノード社と共同開発したスプリットセコンド・クロノグラフ。4大複雑機構に数えられるスプリットセコンドだが、本作のそれはオリジナリティに富んでおり、さらなる特徴はその主要なメカニズムが文字盤側に配され、オープンワークを通して観賞が可能なことだ。文字盤センターには、特許取得済みのサテライト輪列と3つ脚のトライポッド・ブリッジを装備。クロノグラフとスプリットセコンド機構を別々に制御する12・6時位置の2つのコラムホイールも見渡せる。また、クロノグラフのレバーとカムが作動し合う様子や、クロノ秒針がもうひとつの秒針に追いつくための機構を司るクランプの姿もはっきり見える。
そして、文字盤の4・8時位置には、特徴的なオフセット位置のインダイヤルが搭載されている。30分計とスモールセコンドから成る2つのインダイヤルと外周のミニッツリングは、サファイアクリスタルにPVD処理を施すことで、モデル名の由来ともなる“アイスブルー”に。ブルーフュメの鮮やかなカラーリングがメタリックグレーのムーブメントと調和し、世界初のスプリットセコンド機構を文字盤側に配置して、見せるクロノグラフの魅力を高めるのだ。
この機構が凄い!
【Point 1】
サテライト輪列とトライポッド・ブリッジ文字盤の中央周辺に配されたサテライト輪列。「サテライト・ミニッツ・トレイン」と名付けられた特許取得済みの秒表示用輪列だ。また、同じく特許取得済みのトライポッド・ブリッジも。3つの脚を備えた独自スタイルによってスプリットセコンド機構を支える。
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【Point 1】
サテライト輪列とトライポッド・ブリッジ
文字盤の中央周辺に配されたサテライト輪列。「サテライト・ミニッツ・トレイン」と名付けられた特許取得済みの秒表示用輪列だ。また、同じく特許取得済みのトライポッド・ブリッジも。3つの脚を備えた独自スタイルによってスプリットセコンド機構を支える。
【Point 2】
2つのコラムホイール文字盤12時位置にクロノグラフのスタート・ストップ用のコラムホイールを設置。10時位置の水平クラッチと3時位置のハートカムを制御する。さらに6時位置には、スプリットセコンドのスプリット・復帰を制御する、もうひとつのコラムホイールを備えている。
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【Point 2】
2つのコラムホイール
文字盤12時位置にクロノグラフのスタート・ストップ用のコラムホイールを設置。10時位置の水平クラッチと3時位置のハートカムを制御する。さらに6時位置には、スプリットセコンドのスプリット・復帰を制御する、もうひとつのコラムホイールを備えている。
【Point 3】
4時&8時位置のインダイヤルスケルトン文字盤下側に2つ並べて配したインダイヤル。4時位置はクロノグラフの30分積算計、8時位置はスモールセコンドとなる。この2つのインダイヤルと外周のミニッツリングには、PVD処理によるブルーフュメ仕上げのサファイアクリスタルを採用した。
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【Point 3】
4時&8時位置のインダイヤル
スケルトン文字盤下側に2つ並べて配したインダイヤル。4時位置はクロノグラフの30分積算計、8時位置はスモールセコンドとなる。この2つのインダイヤルと外周のミニッツリングには、PVD処理によるブルーフュメ仕上げのサファイアクリスタルを採用した。
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※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です