23の超複雑機構全部載せにして使い心地はシンプルに
オーデマ ピゲ史上、もっとも複雑な腕時計
グランド&プチソヌリ、ミニッツリピーター、スプリットセコンドクロノグラフ、フライングトゥールビヨン、そしてパーペチュアルカレンダーを1つに統合したオーデマ ピゲ史上、最も複雑な腕時計である。1140ものパーツから成るムーブメントには、2015年に始まった革新的機構を備える「RD#」シリーズの技術が注ぎ込まれている。例えばチャイミング機構には、RD#1で実現した音響板とケースバックの共鳴室とで音色を美しく増幅するスーパーソヌリを採用。裏蓋を開閉式とし、音響板をサファイアクリスタルとすることで、同機構では初めてムーブメントの全容を見せている。そしてRD#2の3層構造を1層に統合したパーペチュアルカレンダーや、RD#3の超薄型フライングトゥールビヨンを受け継ぐ。新設計のスプリットセコンドクロノグラフの詳細は、別記事で解説するがやはり薄型だ。また、超複雑モデルでも日常使いできるよう薄型化を推進し、人間工学的に優れた着け心地を叶えた。
操作性も、日常使いしやすく革新された。ケース右サイドの操作系は、すべてリューズとプッシュボタンとを統合。左サイドにも3つのプッシャーを与え、操作・調整が必要な機能はすべて、指先だけで行えるようにしたのだ。
またパーペチュアルカレンダーには、西暦表示に10歯の年車と8歯の歯車を組み合わせた閏年判断機能を開発。10歯の年車が1周すると8歯の歯車は1と1/4周する。すなわち8歯側が5周すると閏年と判断するのだ。そして8歯が5周すると1周するカムがレバーを動かし、2月29日を表示。西暦が00を示す年には、グレゴリオ暦のルールに則り、閏年をキャンセルする機構を与え、2400年まで調整不要に。このパーペチュアルカレンダー機構だけでも傑作と呼ぶにふさわしい。
この機構が凄い!

もっと知りたい方はこちら!
