HERMÈS(エルメス)の「ボリード」
新時代を象徴する名品バックパック
エルメスが1923年に発表した「ボリード」は、メゾンの革新性を象徴する名品のひとつだ。当時は馬車から自動車へと人々の移動手段が移行する一大変革期。新しい時代を予見した三代目当主のエミール・エルメスが、クルマのトランクにすっぽりと収まるフォルムのバッグとして考案したものである。
さらに特筆すべきは、開口部に金具ではなく“ファスナー”を初めて採用したことだ。そう、今では当たり前になっているファスナー開閉式のバッグは、この「ボリード」から始まったのである。その後、同作はメゾンに脈々と受け継がれ、底面にスケートボードや車輪をあしらったものなど斬新なデザインも輩出。
そして今季はなんと、バックパック型の「ボリード」が登場したのだ。折しも今は、仕事服をはじめとする大人の装いが大きく変容する真っ只中。エグゼクティブにふさわしいバックパックを求める声も高まっている。本作もまた、新しい時代の扉を開くカギになるだろう。
[MEN’S EX Spring 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み





