読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
革新性を追求するGPスピリットの原点は?
コンスタン・ジラール(GIRARD, Constant)【1825〜1903】
生粋の時計職人だったコンスタンは、1852年、ラ・ショー・ド・フォンに時計会社を設立。1856年に社名をジラール・ペルゴとし、持ち前のパイオニア精神で、次々と革新的な時計を開発していった。1867年にスリー・ゴールド・ブリッジ付きトゥールビヨンを発表。1880年には腕時計を製作し、ドイツ海軍に納入したという記録も残されている。コンスタン死後の1906年、ジャン・フランソワ・ボットが1791年に設立した時計工房を譲り受け、現在のジラール・ペルゴへと発展していった。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!
『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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