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コンフォートながら意外なほどスポーティな走り

フィアット ドブロ
ルーフレールは全車標準、後席ドアはスライド式となる。こちらは7人乗りのドブロ・マキシ。

パワートレインは、5人乗りもマキシも共通のもの。最高出力130ps/最大トルク300Nmを発揮する 1.5リッターのディーゼルターボエンジンに8速ATを組み合わせている。1750rpmで最大トルクを発揮するこのエンジンは、大きなボディをものともせず、2000 rpmもまわせば軽快に走る。8速ATもリズミカルにシフトアップし、コーナーにさしかかりブレーキを踏み込むようなシーンでは、控えめながらもブリッピングしながら小気味よくシフトダウンしてくれる。

コーナリング時には、ロールも少なくノーズが向きを変えていく。5人乗りはその傾向が強く、マキシは少しロール量が増えるものの基本的な印象はかわらない。意外にもATにマニュアルモードとパドルシフトも備わっているので、もっと積極的に走ることも可能。もちろんMPVなので、コンフォートであることがベースだが、意外なほどにスポーティな味付けになっているところがイタリア車らしくてユニークだ。

センターコンソール
8インチタッチスクリーンを採用。センターコンソールにはダイヤル式のシフトセレクターを備える。

3姉妹の中でもっともシンプルで、価格設定の安いドブロだが、アダプティブクルーズコントロールやブレーキアシスト、レーンキーピングアシスト、オートハイビームといったADAS(先進運転支援システム)も、俯瞰の映像が見えるリアパーキングカメラなども標準装備する。

それでいて、5人乗りが399万円、7人乗りのマキシが429万円というリーズナブルな設定となっている。すでに愛犬家のフィアットオーナーからは好評という。またサードパーティのカスタムパーツなども豊富というから、アウトドアなどの遊びのツールとしてだけでなく、自分好みに仕立てていく楽しみも秘めたクルマのようだ。

文=藤野太一 写真=Stellantis ジャパン 編集=iconic

<p>前後バンパーやエアバンプ、ルーフレールなどをブラックで仕立てている。ホイールは16インチを標準装備とした。</p>

前後バンパーやエアバンプ、ルーフレールなどをブラックで仕立てている。ホイールは16インチを標準装備とした。

<p>フロントシート回りには8ヶ所の収納スペースを備えている。</p>

フロントシート回りには8ヶ所の収納スペースを備えている。

<p>ドブロ・マキシの2列目シート。インテリアはブラック基調で飽きのこないすっきりした仕立てに。</p>

ドブロ・マキシの2列目シート。インテリアはブラック基調で飽きのこないすっきりした仕立てに。

<p>ドブロ・マキシの3列目シート。独立式で130mmの前後スライド幅を備えているので、大人が乗っても余裕の広さ。</p>

ドブロ・マキシの3列目シート。独立式で130mmの前後スライド幅を備えているので、大人が乗っても余裕の広さ。

<p>3列目シートは折り畳めるだけでなく、取り外しも可能となっている。</p>

3列目シートは折り畳めるだけでなく、取り外しも可能となっている。

<p>リアゲートは狭い場所での荷物の出し入れに重宝する、ガラスハッチのみの開閉も可能。</p>

リアゲートは狭い場所での荷物の出し入れに重宝する、ガラスハッチのみの開閉も可能。

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