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MEN’S EXの副編集長にしてクルマ担当のタノウエが、愛車BMW Z4にグッドイヤーのオールシーズンタイヤ“Vector 4seasons GEN-3”を装着したのだが、その位置づけがいまひとつうまく理解できないという。そこで、MEN’S EXでも自動車ライターとしておなじみの大谷達也さんに、その特徴を解説してもらうことになった。
そもそもタイヤはどのような視点で選ぶのが正解?

右:MEN’S EX副編集長・田上雅人 本誌クルマ担当として、様々な試乗会に参加。ツーシーターのドイツ車が愛車だが、もっぱら乗るのは月1のゴルフの時だけ。スキーも一昨年から本格的に復帰。雪山にもクルマで出かけたい。
タイヤはライフスタイルにあわせて選べ!
田上オオタニさん、こんにちは。この間、クルマにオールシーズンタイヤを履かせたんですよ。
大谷おお、それはいい選択をしましたね。
田上どうしてですか?
大谷最近のオールシーズンタイヤは、通常のオンロード性能はそのままに、雪道も走れる性能を追加したものと捉えていただければいいと思います。
田上ふむふむ。すると、どういうメリットがあるんですか?
大谷雪道を走るタイヤといえば、これまではスタッドレスタイヤでしたが、雪や氷を捉える性能が際だって高いいっぽうで、普通の舗装路上では、雨の日のグリップが弱かったり、気温が高いと摩耗の進行が早いといった弱点がありました。
田上うーん、それは困りますね。
大谷そうなんですよ。だから、これまでは冬の間だけスタッドレスタイヤを履いて、春から秋までは通常のサマータイヤに履き替えなければいけませんでした。
田上僕も昔、スキーによく行っていた頃はそうしていました。
大谷そうですよね。スキーを始めとするウィンタースポーツが好きな方や、そもそも雪国に暮らしている方は、冬の前後にタイヤを履き替える必要に迫られていましたが、そうするとタイヤを2セット買わなければいけないとか、タイヤを履き替える手間や工賃が必要とか、使っていないタイヤを保管するスペースが必要になっていました。
田上そうそう、年末の休みに入る前とか、スタッドレスタイヤに交換するお客さんで、タイヤショップが大混雑していて、予約も取りにくかった記憶があります。
大谷ですよね。でも、最新のオールシーズンタイヤだったら、そういった手間や心配は一切、不要。春から秋までは普通のサマータイヤと同じように使えるし、冬場はある程度までの雪にも対応できるからです。以前のオールシーズンタイヤと比べても、最新のオールシーズンタイヤの雪上での性能はかなり進化しています。
田上ある程度って、どのくらいですか?
大谷タイヤのここに、山形のマークがついていますよね?
田上ああ、ついています。これ、なんですか?
大谷これ、スノーフレークマークといって、雪道で一定以上の性能を発揮するタイヤだけに与えられるもの。ちなみに、このスノーフレークマークがついたタイヤを履いていれば、冬用タイヤ規制が出された高速道路でも走ることが認められています。

田上それだったら、もう全然安心じゃないですか?
大谷そうですね。ただし、スタッドレスタイヤに比べると雪道の性能がやや劣るほか、氷結した道は苦手としています。だから、「基本的には冬場も雪が降らない地域に住んでいるけれど、万一、雪が積もったときに緊急避難的に走行できるタイヤが欲しい」という方にお勧めです。
田上そうではなくて、豪雪地帯にお住まいだったり、頻繁にクルマでウィンタースポーツに出かけたりする方は、スタッドレスタイヤを活用したほうがいい、というわけですね?
大谷そのとおりです。だから、最近はスキーから遠ざかっていて、都内にお住まいの田上さんには、オールシーズンタイヤがぴったりというわけです。
田上なるほど! ようやくオールシーズンタイヤの価値がわかりました。
