読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
ダイヤルのしくみ[インデックス(植字式)]
フェイスとも言い替えられるダイヤルは、まさに時計の顔。針とインデックスで時間を示す、重要な役割をもつ。針にはさまざまな形状があるが、インデックスに絞って詳しく解説していく。

ダイヤルのしくみ
インデックス(植字式)
インデックスとは、時と分・秒の目盛りを意味する。その中で金属などで形作った立体的なものが、植字式。アップライトとも呼ばれ、ダイヤルに高級感を与える。
インデックス(植字式)の役割
アナログ時計は、各針の位置とインデックスの数字とを照らし合わせて読み取る。大人であれば針位置で予測ができるため、インデックスにはアラビア数字やローマ数字以外に、バーやドットなど簡略化したものも多用される。植字式は、主に時インデックスに用いられ、1つずつ金属などで形作り、ダイヤル盤面に取り付ける。立体的に浮き立つので見やすく、高級感が出る。また立体的なインデックスには、植字式以外にダイヤルの裏面から打ち出したエンボス式がある。