1分で学ぶ時計偉人伝:クリスティアン・ホイヘンス

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なぜ腕時計が“教養”になるのか
時計は発明の蓄積と英知の結晶である

時計によって時間は、宗教や哲学ではなく科学の領域となった。その進化の過程は、科学者や職人たちによる発明の積み重ねだった。



テンプを発明したのは?

クリスティアン・ホイヘンス



テンプを発明したクリスティアン・ホイヘンス
1629年4月14日、オランダ・ハーグ生まれ。土星の環の発見や、光の波動説「ホイヘンスの法則」で知られ、数学、力学、光学、天文学、機械工学で数々の偉大な功績を残した。時計の研究は、天文学の一環だった。

偉大な科学者による発見・発明

振り子を使った最初の時計の成功例は1656年、オランダの科学者クリスティアン・ホイヘンスによって成し遂げられた。彼は、振り子の等時性は、振り幅が極めて小さいときに限られることを発見。そして振り子を2枚の板の間に取り付け、振れる幅を制御することで、極めて正確な振り子時計を作り上げた。

世界最古の振り子時計

オランダの「ダッチ・クロックミュージアム」が所蔵する、ホイヘンスが時計職人に作らせた振り子時計の1つ。振り子の取り付け部に振り幅を制御する板が見える。

ホイヘンスが時計職人に作らせた世界最古の振り子時計

また弾性の法則で知られるイギリスの科学者ロバート・フックは、板バネを螺旋状にしたゼンマイの伸縮でも振り子の等時性は成り立つことを発見している。そしてこれを、時計に応用したとの記録も残る。

同様にホイヘンスも、軸が備わる金属の輪(テンプ)に細いゼンマイ(ひげゼンマイ)を取り付けたものを、振り子代わりとした時計を1675年に発明している。これにより時計は飛躍的に小さくなり、携帯可能な懐中時計への道筋が開かれた。

\ ひげゼンマイによる等時性の確率 /

ホイヘンスが考案した、ひげゼンマイとテンプの図
ホイヘンスが考案した、ひげゼンマイとテンプの図。台座の上の同軸上にひげゼンマイとテンプが載り、その振動周期で下側の歯車を正確に進めるしくみだ。
 

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腕時計のしくみ 表紙画像

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※表示価格は本書発売時(2022年12月18日現在)の税込み価格です

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