デイト表示のしくみ
午前0時が近づくとゆっくりと日車が回転
デイト表示の機構は時針と連動していて、24時間ごとに働くようになっている。出番が来るのは、日付が変わる午前0時近くだ。
突起がツメを押し回す

デイト表示機構は、比較的しくみが簡単だ。上の図にある筒車は、こちらの記事で述べているように時針を取り付ける歯車で、12時間で1周する。それと中間車を介してつながる日送り車は、1周24時間に減速されている。日車の内側には31個の日送りツメがあり、日送り車の上のパーツの突起が深夜0時付近で送りツメを押して、1日分の数字を進める仕掛けだ。
日送り車の回転はゆっくりなので、日車も少しずつ送られる。またリューズのポジションを合わせれば(大半は一段引いた状態)、日付を早送りできる。早送りは日送り車とは別のパーツが担うため、日送り車の突起が日送りツメの間にある状態で操作すると、破損が生じる。デイト表示をもつ多くの時計では、20時~4時を早送り禁止時間帯としている。
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