創業125周年特製モデルが登場!CEOが語るグローブ・トロッターの強みとは?

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グローブ・トロッター
「Centenary 125th Anniversary Edition」

昨年125周年という歴史的な節目を迎えた英国の最高峰ラゲッジブランドグローブ・トロッター。以前に『長い歴史の中で生まれたアーカイブが終結した「グローブ・トロッターの125年」展 潜入レポート』では、貴重なアーカイブや稀有なコラボモデルを通して、その記念展示の様子をレポートした。

今回は、125周年を記念した特別モデルのオーダー情報と、CEOであるヴィセンテ・カステラーノ氏の直接インタビューをお届けする。

グローブ・トロッター

この記念すべき節目を祝して誕生した「Centenary 125th Anniversary Edition」は、周年数にちなんで125台限定のスペシャルエディションで受注可能。1897年の創業以来、定番カラーとして愛され続けているヘリテージブラウンとヘリテージネイビーのレザーカバーが用いられているのが最大の特長だ。また、そのレザーもスコットランドで上質な高級皮革を製造する「Muirhead Leathe(ミュアヘッド レザー)」社のものが採用されている。同社は世界で最もカーボンニュートラルなレザーの製造者として認証を受けた、タンナーとしても知られている名門なのだ。

グローブ・トロッター

さらに内装においても、ロイヤルワラントホルダーとして知られる絹織物メーカー「Gainsborough」社製のジャガード織のシルク生地がライニングに採用されるという贅沢さ。1903年に創業した同社は、ベントレーや王室を始めとする数多くの顧客にオーダーメイドの高級布地を納めてた同社のシルク生地は、サフォーク州にある自社の染色工場と織物工場で、限られた人数の職人たちの手により完全オーダーメイドで生産されるのだ。

グローブ・トロッター

最高峰のエレガンスを誇る「The 125th Anniversary Special Edition collection」は125台の特別な限定モデルのため、すべてオーダーメイドで受注される。オンラインストアまたは、グローブ・トロッターの各ストアにてオーダー可能なので、この機会をぜひ逃さないでいただきたい。

「The 125th Anniversary Special Edition collection」
オーダーはこちらから

CEO ヴィセンテ・カステラーノが語る
グローブ・トロッターの伝統が紡ぐブランド力

グローブ・トロッター
CEO ヴィセンテ・カステラーノ氏:スペインで生まれ、マドリード・オートノマ・デ・マドリード大学で経営管理と財務の学士号を取得した後、2005年に「ペペジーンズロンドン」の取締役に。その後、多数の会社の経営を務め、2020年5月よりグローブ・トロッターにて現職。

今回なんと、「グローブ・トロッターの125年」のエキシビジョンに合わせて来日をしていた、CEO であるヴィセンテ・カステラーノ氏への直接お話しをお伺いする機会をいただいた。社会構造や人々のニーズが目まぐるしく変わりゆく現代社会において、格式ある老舗ブランドを牽引するトップは何を見ているのか。グローブ・トロッターを通して語られる、カステラーノ氏の経営哲学をお伝えしよう。

M.E. 今回の125周年の展示会では、貴重なアーカイブを数多く目にすることができました。ここまでのアーカイブが揃うことはめったにないのではないかと思います。このような大規模な展示を日本で行うことになったきっかけはあるのでしょうか?

カステラーノ氏 まず今回の125周年の記念展示、実はこの規模で開催するのは世界でも日本だけ。日本は世界の中でも特に我々のファンが多い国で、ブランドが上陸して過去25年に渡って、多くのお客様に愛されてきました。私たちにとって日本は最も力を入れるべき市場のひとつなのです。

M.E. 確かに日本では憧れのスーツケースブランドのひとつとして知られています。私たちMEN’S EXでも度々紹介をさせていただきました。

カステラーノ氏 日本のカスタマーは商品の品質を見極める目がとても肥えているという点で印象的です。また職人によるものづくりやブランドのもつ伝統についても、高く評価をしてくれますよね。だからこそ、グローブ・トロッターの持つクラフトマンシップやヘリテージ、伝統的な英国らしさを気に入って下さったのかなと思っております。

創業125年の老舗が考えるブランド存続の秘訣とは?

グローブ・トロッター

M.E. 125周年を迎えての特別展示になりましたが、なぜこのように長きに渡って愛される秘訣みたいなものはあるのでしょうか?

カステラーノ氏 我々が今まで支持を得続けてきた理由は2つあるのではないでしょうか。
まずひとつはブランド自体の根本的な価値を守り続けること。それによって時を経ても廃れない商品を生み出すことが大事です。先ほどお伝えしたような、クラフトマンシップ、ヘリテージを大切にすることが重要です。

M.E. グローブ・トロッター商品からは、英国らしい実直なモノ作りが常に感じられますよね。

カステラーノ氏 まさにその通りです。そのような我々が持つブランドバリューを頑なに守り続けることが何よりも大事ではないかと思います。そしてさらには、一その時々の時代性を取り入れて、モダンな感性をモノ作りに取り入れることも等しく重要です。

M.E. 具体的にモノ作りのどのような点に時代性が表れているのでしょう?

カステラーノ氏 例えば、古く航海により旅を行う時代において、スーツケースはレザーで作られていました。しかし、航空機による旅が一般的になった時代に合わせて、我々はより軽量なヴァルカンファイバーを開発し、スーツケースに採用しました。ここに展示されているラゲッジを見ていただいてわかる通り、見た目や構造は100年近く大きく変わらず伝統的製法を踏襲しています。ただ、素材やちょっとした機能については、時代に合わせた使いやすさを模索し、常に新たなモノづくりに挑戦しているのです。

M.E. 近年ではカーボン素材のスーツケースも展開されていますよね。

カステラーノ氏 かつて堅牢さのみが重視された船旅の時代とは違って、現代では旅の形もより持ち運びのしやすさを重視するものへと進化しました。だからこそ、軽さやキャスターの可動性などが大切なのです。

M.E. さらに今回の展示でも見られたような様々なコラボレーションも、ブランドにとってのある種の挑戦といえるのではないでしょうか?

カステラーノ氏 そうですね。最高峰のブランドとのコラボレーションを通じて、伝統的なクラフトマンシップに新たな風を吹き込むことができるのではないかと思っています。そしてそのために、トップブランドのパートナー相応しいブランドであり続けなければいけません。

M.E. では最後にお伺いしたいのですが、125周年という歴史的な節目を経て、今後グローブ・トロッターが目指すブランド像があれば教えていただけますでしょうか?

カステラーノ氏 やはり先ほど、申し上げたクラフトマンシップ、ヘリテージ、ブリティッシュネス、その3つは常に保ち続けなければなりません。そこに加えて、その時代の旅のあり方にマッチしたモノ作り、そして新たなクリエイティビティへの挑戦をする。繰り返しにはなってしまいますが、常にそのようなブランドであり続けたいと思いますね。

グローブ・トロッター お問い合わせ先

グローブ・トロッター 銀座
住所:東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座 1F
TEL:03-6161-1897
URL:https://jp.globe-trotter.com/

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