
1月22日から始まる中国の春節(旧正月)。それに合わせて、「蟹王府 日本橋店」では広東省の客家に伝わる伝統料理である「盆菜(プーチョイ)」の提供が始まった。1つの大きな鍋に縁起物の食材が贅沢に盛り付けられる盆菜はお祝い事やお正月などの際に食されてきた。この鍋を家族や友人と囲んで食べることで、それぞれの結束も願われてきたのだ。


盆菜の魅力はなんといってもその豪華な食材の使い方にある。いわゆる「乾物」と称され、伝統的な中国料理で重宝されてきた鮑参翅肚(アワビ・ナマコ・フカヒレ・魚の浮袋)がごろごろと鍋に敷き詰められる。その数の多さをご覧いただくだけでも、いかに贅沢な鍋かお分かりいただけるだろう。
さらに、てっぺんには上海蟹、伊勢海老、中段には、ガチョウのもみじ、豚足、獅子頭(豚肉のミートボール)、花しいたけなどが置かれ、底には大根、広西州の里いも、レンコン、湯葉など味を吸う食材が敷き詰められている。
乾物は単に食材そのものが高価というだけではない。それを食すにあたって水で戻す手間も非常にかかるのだ。盆菜に使われる食材は、それぞれを一度に煮るのではなく、食材ごとに調理して盛り付けていくという徹底ぶり。まさに「贅沢鍋」ならではといえよう。

鍋に盛り付けた食材は、アワビ、金華ハム、豚足、親鶏など7種類の食材を湯通しして、一緒に8時間煮込んだうま味たっぷりのスープで最終的に煮込む。このアワビスープ、一見、濃厚そうにみえるが、優しいうま味とほのかな甘み、上品な後味で、スープ単体でいただいてもおいしく飲み干せるほど。プリっとした肉厚の伊勢海老、ねっとりしたナマコ、磯のうま味が凝縮したアワビ、ゼラチンたっぷりの豚足やガチョウのもみじなど、極上のアワビスープの味を吸った各食材の食べ応えは抜群だ。具材を食べ終えて残ったスープには、白ご飯やうどんを入れて〆を楽しむのもおすすめ。

テイクアウトも可能なため、ホームパーティーや一家団欒のお祝いに、自宅の食卓で供せば喜ばれること間違いなし。余ったスープに白菜やレタス、お豆腐など、好みの食材を足して、二度味わう、なんていう楽しみ方も一興だ。ぜひ、家族、親しい友人で「盆菜」を囲んで楽しんでいただきたい。
「盆菜」

予約期間は1月19日(木)まで。提供期間は1月22日(日)まで。
価格:イートイン8万8000円(サービス料別)、テイクアウト8万8000円。
受取日の3日前までに要予約。キャンセル・変更は予約日の4日前まで。
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井二号館1階 蟹王府 日本橋店
TEL:03-6665-0958
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※表示価格は税込み