パーツを減らして軽く&薄くにこだわった革小物
モリニの「薄型革小物」

贅を尽くした繊細な作りは思わず見惚れる佇まい
クロム鞣しのしっとり柔らかなゴートレザーに、手もみシュリンク加工を施した、独特な風合いと表情が魅力の革小物。大きな一枚革を贅沢に使用したことで、繊細かつ上質な表情が愉しめる。内装をブルーに切り替えた遊び心も楽しい。
伊澤 キャッシュレス化が進んだ今、財布も小型で軽量なモノが主流です。
中村 そうだね。今や大きな長財布を持ち歩くビジネスマンは少数派。こんな感じのミニ財布が多数派だね。
伊澤 おっ、これはレザーの質感も上品ですし、何よりコンパクトながら、洗練された作りが洒落ています。
中村 実はこれ、イタリアンブランドで活躍した日本人デザイナーが立ち上げた新しい革ブランドなんだ。
伊澤 どうりで、繊細で品も良い!
中村 このクロム鞣しのゴートレザーは、傷が付きにくく、変色もしにくいので、綺麗な表情のまま長く使い続けられるのが特徴なんだ。
伊澤 なるほど。手のひらサイズで、軽くて扱いやすいのも嬉しいですね。
中村 そう。パーツ数を減らした贅沢な作りは軽量化にも貢献している。
伊澤 確かに、よく見るとパーツの継ぎ目が少ない気がします。一枚一枚の革が大きくて裁断が複雑ですね。
中村 革の傷を避けて、広い面積を使うとコストがかかるんだ。そこをあえて大きな革を使って、継ぎ目を少なくすることで軽量化を実現したというわけ。しかもリーズナブル。
伊澤 こだわりを感じますね。外出する機会も徐々に増えてきた今、財布の買い替えを検討しているビジネスマンには、ぴったりの逸品ですね。
モリニの「薄型革小物」のディテールをチェック(画像3枚)
話したのはこの2人
中村重樹(時計担当)
海外のファクトリー、タンナーなどを取材し、レザーへの造詣の深さは編集部随一。今作には太鼓判を押す。
伊澤一臣(スタッフエディター)
財布はコインと紙幣を分けて収納する派だったが、スマホ決済を覚え、今秋からミニ財布一つに集約するように。
Brand HistoryMOLINI(モリニ)
国内で大ヒットとなったイタリアのレザーブランドを手掛けた、日本人デザイナーによる新たなレザーブランド。感度の高い業界人たちの間で早くも話題となっている。
お問い合わせ先
オフィチーナクレア TEL 03-6427-7413
[MEN’S EX Winter 2023の記事を再構成]
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