この冬は久々に……
ネクタイ締めてお洒落をしよう。
あなたにとって、ネクタイとはなんだろうか? 仕事服の一部……だとしたら、それはちょっともったいない。本来、タイは装身具。強いられて締めるものではなく、自己表現の手段だ。服装の多様化が進む今こそ、タイ本来の楽しみを見直してみよう。その具体策を、服飾業界の洒落者たちに示してもらった。
ユナイテッドアローズ

色数を絞りつつ素材で遊ぶ。今はそんな気分

ユナイテッドアローズ プレス
藤原和広さん
「タイは今季のフラテッリ ルイージ。全身をグレー基調で統一しつつ、温かみあるツイードやツイルのタイ、スエードの靴などいろいろな素材を取り入れて奥行きを意識しています。ちなみにタイはウール×シルクのツイル組織。無地タイでも表情豊かなところが気に入っていますね」
’50年代の極太タイで3ピースを遊ぶ

ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店サブマネージャー
田中裕人さん
「今日は“ここぞ”というときのタイを締めてきました。アメリカのタウンクラフトというブランドで、1950年代のヴィンテージ。半世紀以上も前のものなのに、今身につけても格好いいのが凄いですよね。大剣幅が10cm以上あるところも魅力。これがアットリーニの3ピースと相性抜群なんです」
“着こなす楽しみ”こそタイの醍醐味

ディストリクト ユナイテッドアローズ
長倉誠勝さん
「コロナ禍を経て、むしろタイを頻繁に身につけるようになりました、ジャケット、インナーにタイというピースが加わるだけで、着こなしの可能性がグッと広がりますよね。今年は英国調が気分なので、AD56のチェックタイにツイードジャケット、タッターソールでトラッドにまとめました」