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個性と魅力は満点ながら、日本導入は未定

フォルクスワーゲンID.BUZZ
プレスラインを境とするツートンカラーが個性的。オレンジやイエローといったポップなカラーを用意するなど、カラーバリエーションは非常に鮮やかだ。

ID.BUZZのどの部分が普通のバンと違うのか。それは生活を彩るプラスアルファの魅力が備わっている、というところだろう。スマートな佇まいで個性を主張するツートンカラーのエクステリア。ファブリックシートをはじめ、ポップでカラフルなインテリア。街中に氾濫しているミニバンとは異なる、個性的で魅力的な仕立てとなっている。

T1は最高出力50psほどで、坂道や積載量が多かったりすると正直キツイところがあった。しかし、ID.BUZZは最高出力203psのモーターをリアに装備。これなら、荷物を積みつつ5名フル乗車でも、不満なく走ることができるだろう。

もちろん実用性も高い。ID.BUZZは一充電当たり300〜400km(欧州情報から推測)の走行が可能で、さらに高出力なモデルの登場も噂されている。また、搭載される大容量バッテリーを用いた外部電源機能でホットプレートや冷蔵庫などが使えるため、往年のキャンプ仕様モデル(キャンパー)のごとく、アウトドアで大活躍すること間違いなしだ。

次世代EV向けに開発されたモジュラープラットフォーム「MEB」次世代EV向けに開発されたモジュラープラットフォーム「MEB」
次世代EV向けに開発されたモジュラープラットフォーム「MEB」を採用。重いバッテリーを床下に配置することで、重心が低くなり安定感も高まっている。

ちなみに、VWグループのEV用プラットフォーム(MEB)を採用。これは、ハッチバックのID.3やSUVのアウディ Q4 e-tronなど幅広く採用される、汎用性の高いプラットフォームだ。つまり、これを使えば大きいクルマも作れるので、トランスポルター カリフォルニアのような、ID.BUZZのキャンピングカーが登場するのも夢ではない。現状ではそのような仕様が登場するかはまったく公表されてはいないが…。

だが、他のミニバンにはない個性的なキャラクターのBEVミニバン。日本への導入は未定ながら、キャンピングカーへのカスタマイズなど、BEVの可能性を拡げてくれそうな1台。気にならずにはいられない。

文、編集・iconic、写真・Volkswagen AG

<p>横基調のテールライトが特徴的なリアビュー。両側にスライドドアを装備する。</p>

横基調のテールライトが特徴的なリアビュー。両側にスライドドアを装備する。

<p>センターコンソールのないすっきりしたインテリアデザイン。エアコンやメディア操作はタッチ式とされた。</p>

センターコンソールのないすっきりしたインテリアデザイン。エアコンやメディア操作はタッチ式とされた。

<p>IDシリーズを表すレタリングが施されたファブリックシート。</p>

IDシリーズを表すレタリングが施されたファブリックシート。

<p>2列目は3人掛けを採用。ドアトリムなどもカラフルに色があしらわれポップな印象に。</p>

2列目は3人掛けを採用。ドアトリムなどもカラフルに色があしらわれポップな印象に。

<p>内外装には遊び心を感じるパーツやデザインがちりばめられている。</p>

内外装には遊び心を感じるパーツやデザインがちりばめられている。

<p>こちらはID.BUZZの商用モデルであるID.BUZZ Cargo。スライドドアは右にのみ装備する。</p>

こちらはID.BUZZの商用モデルであるID.BUZZ Cargo。スライドドアは右にのみ装備する。

<p>商用モデルのラゲージは、前席と隔離されている。通常仕様よりも大容量なため、アウトドアなどでも活躍してくれそうだ。</p>

商用モデルのラゲージは、前席と隔離されている。通常仕様よりも大容量なため、アウトドアなどでも活躍してくれそうだ。

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