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プジョー9X8
LMHのレギュレーションに基づいてデザインされた9X8。このクラスはエアロダイナミクスに関する新しい規定が適応されたことで自由度が増しているという。

「もちろん、参戦コストは大事でしたが、LMDhのレギュレーション発表を待って、我々のプロジェクトは裁可されました。オレカやダラーラなどレーシング・コンストラクター製のマザーシャシーをベースに開発していくLMDhマシンは、LMHのようには外観上の特徴がもたせ辛く、おそらくはグラフィック上の違いになりやすいだろうと、我々プジョーは判断したのです」

9X8は耐久レースの世界選手権という檜舞台で、プジョーの独自性を打ち出すマシンでなければならない以上、市販車とまったく同じプロセス、アプローチで作られているという。とはいえ市販に移されることはなく、工場で量産に移されない一点のみが、通常の市販モデルと異なっている。

「開発の最初期段階から、エンジニアだけでなくデザイナーのチームが加わって、方向性をあれこれ議論するのはまったく市販車と同じです。備えもったエフィシェンシーとインテリジェンスでもって周囲環境にインパクトの少ないこと、それでいてスポーツや競技においては獰猛でコンペティティブであること。加えて歴代のプジョーの耐久マシンと比べられても、ひと目でプジョーであることが分かるような」

<p>フロントとリアには、ブランドアイコンとなるライティングシグネチャーを採用。</p>

フロントとリアには、ブランドアイコンとなるライティングシグネチャーを採用。

<p>ウイングベントにより4輪のタイヤ上部は露出している。</p>

ウイングベントにより4輪のタイヤ上部は露出している。

<p>プジョーのアイコン、i-Cockpitを取り入れつつ、特徴的なカラーリングが施されたインテリア。</p>

プジョーのアイコン、i-Cockpitを取り入れつつ、特徴的なカラーリングが施されたインテリア。

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