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ブルックラディ アイラ・バーレイ 2011

続いてノンピーテッドで、アイラ産の大麦を100%使用した「ブルックラディ アイラ・バーレイ 2012」を試飲。原料となる大麦はアイラ島の8つのパートナー農家が育んだもので、主にアメリカン・ウイスキー樽と甘口フレンチワイン樽が熟成で使われているものだ。

ポートシャーロット

そしてブルックラディ蒸留所で造られるもう一つのブランド、「ポートシャーロット」から2種を試飲。2006年に初めてリリースされたこのブランドは、ヘビリー・ピーテッドウイスキー。まずは「ポートシャーロット 10」。10年という熟成期間をアイラ島で経てリリースされたシングルモルトだ。原料は100%スコットランド産の大麦。アメリカン・ウイスキー樽とフレンチワイン樽で熟成させて、アイラ島の湧水を使ってアルコール度数50度でボトリングしてある。こちらはストレートでもハイボールとしても美味しく飲める1本だ。

ポートシャーロット アイラ・バーレイ 2012

さらに同シリーズの「ポートシャーロット アイラ・バーレイ 2012」も試飲。こちらはアイラ島産の大麦を100%使用した、マルチ・ファーム、シングル・ヴィンテージのウイスキーだ。カスクレシピは10年とほぼ一緒だが、飲み比べをするとこちらのほうが、大麦のアイラ島育ちの影響を感じられるのが興味深い。

今回はそれぞれのウイスキーにチーズやチョコレートを合わせた。風味が豊かなものにはフルーティーなものを、そして、ピートのきいたしっかりしたウイスキーにはウォッシュタイプやブルーチーズなど、香りの強いものを合わせるのがオススメとジャック氏は解説する。

講師のジャック・チェンバースさん
講師のジャック・チェンバースさん。イングランドのケント州ブルックランド村出身で、20歳の時に初来日。秋田県の国際教養大学に留学。2020年4月からレミーコアントロージャパンのウイスキーアンバサダーに就任。ブルックラディとシアトル市のウエストランドの2つの蒸留所を担当。インスタグラムwhiskyjack.jpでも積極的に情報を発信中だ。

ブルックラディ蒸留所の2つのシリーズ、計4種のウイスキーを比較試飲しながら学んだ今回のセミナー。それぞれの味わいの違い、造りのスタンスの違い、ブルックラディ蒸留所のウイスキー造りへの思いが感じられて非常に興味深い内容であった。

テロワールを大切にし、「アイラ島の味わい」を追求するブルックラディ蒸留所。味わいのバリエーションに富んだ、幅広いラインアップの中から、必ずや自身の好みに合う1本が見つかることだろう。アイラ島の潮風、麦の香り、そして、伝統ある蒸留所で働く職人たちの熱意を感じながら、ぜひ、その味を堪能していただきたい。

ブルックラディのウイスキーの詳細はコチラ

文=田上雅人(編集部)

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